「痴漢」される男たち

小川たまか*1「「声とかでないし、逃げられないと思った」 男性痴漢被害者の声を聞く」http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogawatamaka/20151111-00051347/


「男性痴漢被害者」の証言。「痴漢」に遭ったという男性は直接知らない。それは世間一般でも同様だろう。実際には、「 1974年から6年ごとに行われている「青少年の性行動全国調査報告」(日本性教育協会)の2011年調査では、男子中学生では1.2%、男子高校生では2.5%、男子大学生では6.4%が痴漢被害(電車の中などで身体を触られる行為)に遭ったことがあると答えている」。
男性の被害者も女性と同様に「恐怖」を感じていること。駅員が相手にしてくれないこともあること。また、「痴漢」体験は自己・他者によって〈ネタ〉化される傾向が強いこと。
これらの証言における犯人はみな男のようである。「痴漢」という言葉はジェンダー的に中立な表現ではないわけだが。「漢」はオトコと訓む。