ジャンプの帰結

最近電車内での「痴漢」を疑われた人が線路に飛び降りて逃げるということが目立っているような気がする*1。そういう逃走事件が実際に増えているのか、それとも昔からそういうことはそれなりにあったけれど、最近ほどは注目はされず、新聞記事のネタにもなっていないかったということにすぎないのだろうか。さて?
朝日新聞』の記事;


痴漢指摘され線路に飛び降り、電車にはねられ死亡

2017年5月16日00時53分

 15日午後8時15分ごろ、横浜市青葉区東急田園都市線青葉台駅の下りホームで、電車内の痴漢行為を指摘された男性がホームから線路に飛び降りて電車にはねられ、死亡した。男性は30代とみられるという。

 東急電鉄や神奈川県警によると、ホーム上に設置されたインターホンを通じ、「痴漢ともめている」と駅員に連絡があった。男性は電車内で痴漢をしたと指摘され、被害を訴えた女性、目撃したという乗客とともに同駅で電車から降りていた。駆け付けた駅員と男性が話し合っている最中に男性が線路に飛び降りたという。

 この事故で、田園都市線はあざみ野―長津田駅間で約2時間、上下線の運転を見合わせた。
http://www.asahi.com/articles/ASK5H7KH9K5HULOB02X.html

この事故の効果として、「痴漢」を疑われて線路に逃げるということが今後減るかも知れない。線路に逃げれば轢き殺されるという事例が提示されてしまったわけだから。「痴漢」の線路への逃亡が増えているとしたら、報道の在り方にも一因があるんじゃないかと思っていた。(報道を読む限り)線路に逃げた奴は殆どがまんまと逃げ果せているという印象がある。逮捕されたという報道は殆どない。新聞を読んでいれば、線路に逃げれば取り敢えず大丈夫! と思い込んじゃっても仕方ないといえる。しかし、今回は線路に逃げれば逮捕よりも怖いことに遭遇する可能性があることを具体的に示してしまったわけだ。
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おおたけまさよし「逃げるは恥だが役に立たない!痴漢を疑われても線路を走ってはいけない本当の理由」http://blogos.com/article/223075/