色々とテーマはある

シャブでぱくられた有名人というと、最近では、例えば原田宗典*1とか岡崎聡子とか*2
『日経』(共同通信)の記事;


  立教大教授を覚醒剤使用容疑で逮捕 厚生局

2013/10/3 2:00


 覚醒剤を使ったとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部が立教大社会学部教授の江上渉容疑者(55)=東京都三鷹市=を覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕していたことが2日、関係者への取材で分かった。

 逮捕容疑は9月中旬、東京都内で覚醒剤を使用した疑い。関係者によると、2011年秋ごろから使用していたとみられる。

 麻薬取締部は9月中旬、同法違反容疑で江上容疑者の自宅などを家宅捜索。大学内での使用や大学関係者の関与はないとみられ、同部が入手経路などを詳しく捜査している。

 立教大のホームページなどによると、江上容疑者は04年に立教大教授に就任。研究テーマは都市社会学と地域社会学。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0204M_S3A001C1CC1000/

「江上渉」を鍵言葉にして検索をかけても、ほとんどこの事件関係のものしか上がってこないのだった。立教大学といえば、奥田道大先生が長いこと「都市社会学」の教授を務めていたところ。また江上さんは磯村英一以来の旧東京都立大学の出身*3。ということで、日本の「都市社会学」の正統に属していることになる。「都市社会学」といっても郊外のコミュニティが中心で、都市のアンダーワールドというかアンダーグラウンドサブカルチャーをフィールドワークしていたということはないようだ。しかし、これからはシャブ売人の社会的世界や麻薬取締官の社会的世界のエスノグラフィ、或いは〈被疑者〉とか〈被告〉とか〈シャブ中〉の社会的構築の考察等々、面白いテーマを幾つも抱えることになりそうだ。

*1:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130909/1378727993

*2:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130913/1379088500

*3:奥田先生は、磯村英一の(東洋大学に移ってからの)弟子。