どちらも75歳だった

『サンスポ』の記事;

壮絶人生…克美しげるさん2月に死去していた

サンケイスポーツ 10月3日(木)7時0分配信

 アニメ「エイトマン」の主題歌で知られ、NHK紅白歌合戦にも出場した歌手、克美しげる(本名・津村誠也=つむら・せいや)さんが2月27日、脳出血のため栃木・佐野市の病院で死去していたことが2日、明らかになった。75歳だった。愛人を殺害して懲役10年の判決を受け服役するなど波瀾万丈の人生だった。晩年はカラオケ指導など地道な活動を続けていたが、表舞台に出ることはなかった。

 歌手で殺人犯という前代未聞の肩書を背負った克美さん。芸能界からは追放状態のまま、ひっそりと鬼籍に入っていた。

 関係者によると、晩年の克美さんは4度目の結婚をした32歳年下の妻と群馬県内で生活。舌がもつれるなど脳梗塞の後遺症や心臓大動脈かい離に苦しみながらも、元トラック運転手の妻の運転する車で、スナックや老人ホームへ出張カラオケ指導をしていた。最期は妻に看取られ息を引き取ったという。

 克美さんは最初の結婚が破局を迎えた後の1961年に歌手デビュー。63年に「エイトマン」、東京五輪の開かれた64年に「さすらい」をヒットさせ、64、65年に2年連続で紅白歌合戦に出場。俳優としてもドラマや映画に出演するなど絶頂期を迎えた。その後、人気が低迷するも、2人目の妻と娘がいながら、銀座のクラブホステスと愛人関係を続けた。

 新曲「おもいやり」で再起を図っていた76年5月6日、ホステスからソープ嬢に転身した愛人から結婚を迫られ、妻に2人の関係を打ち明けるといわれて逆上し殺害。遺体を車のトランクに入れたまま、東京・羽田空港から北海道へ歌のキャンペーンに向かったが、2日後に遺体が見つかり10年の懲役刑を受けた。

 2人目の妻とは服役中に離婚。2年ほど減刑されて出所後、カラオケ教室とライブで得た収入で遺族への賠償金1000万円を払い終えた。このころ3度目の結婚をするが、89年に覚醒剤使用容疑で逮捕され、10カ月服役。これがきっかけで再び離婚し、出所後に埼玉県内で再開したカラオケ教室で知り合った最後の妻と96年に結婚した。

 2010年には夕刊フジの連載にも登場。「僕に思いやりがあったら、こんな(殺人)事件を起こしていなかった。謝っても謝りきれない」と後悔の念を繰り返した。犯した罪は大きいが、歌声や残した歌の価値を重んじる支援者たちには恵まれていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131003-00000034-sanspo-ent

また『夕刊フジ』の記事;

克美しげるさん、亡くなっていた 殺人、覚醒剤…人気歌手から転落人生

夕刊フジ 10月2日(水)16時56分配信

 アニメ「エイトマン」の主題歌で一世を風靡した歌手の克美しげる(本名、津村誠也=つむら・せいや)さんが2月27日、脳出血のため栃木県佐野市の病院で死去していたことが2日、分かった。75歳。宮崎県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。NHK紅白歌合戦にも出演した人気歌手だったが、殺人事件などで逮捕・服役するなど世間を騒がせた。3年前には夕刊フジの連載で事件を悔悟し、芸能界への未練をほのめかしていた。

 関係者によると、晩年の克美さんは再々婚した32歳年下の妻と栃木県内で生活。脳梗塞の後遺症に苦しめられながら、地元のスナックでカラオケを歌うなど地道な活動を続けていたという。

 克美さんは1961年、「霧の中のジョニー」で芸能界デビュー。テレビアニメ「エイトマン」の主題歌を歌って一気にブレークし、64年には「さすらい」をヒットさせた。同年と翌65年にはNHK紅白歌合戦に登場するなど絶頂期を迎えたが、その後、人気は低迷した。

 76年5月、新曲を出して再起を図っていた最中に元銀座ホステスの愛人を殺害。遺体を車のトランクに入れたまま、羽田空港から北海道での歌のキャンペーンに向かったが、2日後に遺体が見つかり逮捕され、懲役10年の判決を受けた。出所後の89年にも覚せい剤取締法違反で実刑判決を受け、服役した。

 2010年3月に本紙連載に登場。事件を振り返り、「あんな事件を起こし、今さら封印を解いてくれ…、解いてもいいですかなんて、僕から言うことなんかできません」と歌手活動への思いを口にしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131002-00000012-ykf-ent

この『夕刊フジ』の記事から「関連記事」として、「ジュリアーノ・ジェンマ氏が死去」という記事がリンクされていた*1。どちらも享年75歳、同い歳だったわけだ;

2013.10.2 11:13

ジュリアーノ・ジェンマ氏が死去


 イタリア製西部劇マカロニ・ウエスタンのスターとして日本でも人気があったイタリアの映画俳優、ジュリアーノ・ジェンマ氏が1日、ローマ近郊で交通事故のため死去した。75歳。イタリアのメディアが伝えた。

 1938年ローマ生まれ。18歳から映画にエキストラなどで出演。65年に主演したマカロニ・ウエスタン映画「夕陽の用心棒」が世界的にヒット。その後も「荒野の1ドル銀貨」(66年)、「星空の用心棒」(67年)、「怒りの荒野」(同)などに主演し、トップスターとなった。

 スズキのスクーター「ジェンマ」は同氏にちなみ名付けられテレビCMにも出演した。ウディ・アレン監督の「ローマでアモーレ」(2012年)が最後の出演作となった。

 1日、自宅のあるローマ近郊のチェルベテリで自家用車を運転中に対向車と正面衝突し、病院に運ばれたが間もなく死亡した。(共同)
http://www.iza.ne.jp/kiji/entertainments/news/131002/ent13100211160003-n1.html

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上の記事に追加するとしたら、ジュリアーノ・ジェンマ*2は『ベン・ハー』に「エキストラ」として出ていること*3、またヴィスコンティの『山猫』*4に出演していることだろう。交通事故死の映画人といえば、去年の若松孝二*5テオ・アンゲロプロス*6
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See also

Eric J. Lyman “Italian Actor Giuliano Gemma Dies at 75” http://www.hollywoodreporter.com/news/italian-actor-giuliano-gemma-dies-641710


ジュリアーノ・ジェンマを”a versatile Italian veteran of more than 100 acting roles ranging from Luchino Visconti's 1963 classic The Leopard (Il gattopardo), to spaghetti westerns, to Woody Allen's To Rome With Love”と形容している。
ところで、Gemmaをゲンマと読んだ奴はいなかっただろうか。『幻魔大戦』といえば平井和正克美しげるは『エイトマン』の主題歌を歌っていて、『エイトマン』も平井和正。何か変なつながりがある。