労働を愛した男

最初の報道はまだ平成。『朝日新聞』の記事;


経産省キャリア、郵便で覚醒剤受け取った疑い 容疑否認
2019年4月29日12時58分


 覚醒剤入りの荷物を受け取ったとして、警視庁は経済産業省のキャリア職員で製造産業局自動車課の課長補佐、西田哲也容疑者(28)=東京都足立区綾瀬3丁目=を麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)容疑で現行犯逮捕し、29日発表した。「受け取ったが、覚醒剤が入っているとは知らなかった」と容疑を否認しているという。

 組織犯罪対策5課によると、逮捕容疑は自宅マンションで27日、覚醒剤が入っていると知りながら国際スピード郵便物を受け取り、所持したというもの。荷物は米・ロサンゼルスから送られたファッション雑誌1冊で、一部が袋とじ状にされ、中に袋入りの覚醒剤約20グラム(末端価格約120万円)が入っていた。

 荷物は15日に日本に届き、東京税関が検査で覚醒剤を発見。17日に警視庁に通報し、合同で調べていた。荷物の宛先は西田容疑者宅ではなかったが、西田容疑者が自宅に届けるよう郵便局に連絡。受け取ったところを逮捕したという。

 経産省は29日、「職員が逮捕され、誠に遺憾です。捜査に最大限協力し、全容の解明を踏まえて、厳正に対処します」とコメントを出した。
https://www.asahi.com/articles/ASM4Y3QYTM4YUTIL00B.html

令和になっての報道。こちらは共同通信(『日刊スポーツ』)*1

経産省内で覚醒剤使用か 逮捕職員の机から注射器
[2019年5月9日10時58分]

覚醒剤が入っていた国際郵便を受け取ったとして麻薬特例法違反の疑いで経済産業省のキャリア官僚で自動車課課長補佐の西田哲也容疑者(28)が逮捕された事件で、警視庁が同省を家宅捜索し、容疑者の職場の机から複数の注射器を押収していたことが捜査関係者への取材で9日分かった。

警視庁は西田容疑者が省内で覚醒剤を使った可能性があるとみて詳しく調べている。

捜査関係者によると、逮捕時は「覚醒剤が入っているのは知らなかった」と容疑を否認していたが、現在は「自分で使うためだった」と容疑を認めている。「仕事のストレスで向精神薬を服用していた。より強い効果を求め覚醒剤を使うようになった」などと供述している。

覚醒剤は海外のインターネットサイトを通じて個人で密輸し、ビットコインで代金を支払っていたという。

組織犯罪対策5課によると、4月15日、覚醒剤約22グラム(末端価格約132万円)が隠された雑誌が米国から成田空港に到着。中身を入れ替えて捜査したところ、西田容疑者が郵便物を受け取ったため同月27日に現行犯逮捕した。

同課は今後、覚せい剤取締法違反容疑(使用)などでも調べる方針。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/201905090000329.html

覚醒剤ってはっきり言って垢抜けないイメージがあるけれど、ネット通販と「ビットコイン*2というのが今風ということだろうか。経済産業省からちょこっと地下鉄に乗って六本木辺りに行けばいくらでも売人がいるのにね。


経産省覚醒剤https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2019/05/09/120310


曰く、


仕事こなすために覚醒剤使用って、なんか本来的な覚せい剤使用法という印象がありますね、さすが日本のお役人、みたいな。ミュージシャンには出せない殺伐感にぐっと来ました。

まじめな話、以前から経産省なんて場所ではなく、いわゆるブラックな職場だと、作業こなすために覚醒剤使って無理してがんばって逮捕されて、という事件はあって、よくあるのでニュースにもならないのね。

ニュースになるところが、さすがキャリア官僚。

まあ、「ヒロポン*3というのは「労働を愛する」という意味ですからね*4