何故「統合失調症」?

政治家平井卓也の息子の逮捕を伝える時事通信の記事;


(前略)
 逮捕容疑は21日午前2時40分ごろ、東京都港区西麻布の知人男性宅の玄関口に設置されたインターホンを数回にわたり殴打するなどし、破損した疑い。

 同署によると、(略)は知人男性と何らかのトラブルを抱えており、逮捕当時は酒を飲んでいたという。

 平井議員は26日、自身のブログで、(略)逮捕されたことを認めた。被害に遭ったのが平井議員の友人宅だったことや、(略)数年前から統合失調症で通院していたことを明らかにした上で、「関係者に多大なご迷惑をお掛けし、父親として深くおわびする」とコメントしている。

時事通信 2013/09/26-16:14)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013092600718

平井卓也なる政治家は全然知らないのだった。事件それ自体は、これがもし政治家の息子が絡んでいなければ新聞沙汰になる筈もない代物だろう。誰だって、酒に酔って悪いことをしたという武勇談の一つや二つは抱えている筈なのだ。しかし不思議があるのは、「インターホン」「壊し」の後である。先ず事件があったのが21日早朝(深夜)。逮捕した日時は「26日まで」の何時か。ちょっと間が開きすぎなのでは? というか、「現行犯逮捕」というのは犯行から何日後まで可能なのか。さらに不思議なのは、父親たる平井卓也のコメント。メンヘルの問題、特に「統合失調症」のような敏感な事柄を、いくら親父だからといって、勝手にべらべらと公に流してしまうというのは如何なものか。息子がむかついて、親父の家の「インターホンを壊し」たくなったとしても不思議ではない。「インターホン」「壊し」と「統合失調症」が関係あるとでもいいたいのか。でも、この記事を読んで、「統合失調症」を連想するということはなかった。この男も粗暴な奴だとは思うけれど、〈狂気〉を感じることができぬ。むかつけばモノを壊すってことはよくあることだよ。「統合失調症」と粗暴さとは直接は結びつかないと思う。粗暴な事件と結び付けることによって、「統合失調症」への世間の偏見を強化するということもあるんじゃないか。それとも、平井卓也は「統合失調症」を持ち出すことで、責任能力の問題をちらつかせて、公判の維持は難しいぞ(だから起訴なんかやめておけ)と検察当局にプレッシャーをかけているということなのだろうか。よくわからない。
上の時事通信の記事を紹介している古寺多見氏のエントリーには*1、2003年に平井卓也の息子*2が「慶応高校を恐喝で退学になった」ときの『四国タイムズ』の記事が引用されている*3。それを報じた『週刊文春』を平井卓也の手下どもが全部買い占めてしまったそうな。今回の事件を『四国新聞』はちゃんと報じているのかどうかという疑問もあるのだが、販売部数の停滞に悩む雑誌関係者は平井卓也を使わない手はないよ。香川県内に配本する分だけ、表紙にでかでかと


平井卓也死ね!


とか印刷しておけば、平井卓也事務所が買い占めて、香川県内ではすぐに完売!
ところで、日中「ドラ息子」対決では、彼は、強姦罪で懲役10年の判決を受けた李天一には敵わないといえるだろう;


Jonathan Kaiman “Chinese general's son jailed for gang-rape of woman in Beijing hotelhttp://www.theguardian.com/world/2013/sep/26/chinese-general-son-jailed-gang-rape-beijing
Jonathan Kaiman “Chinese general's son in gang-rape trial” http://www.theguardian.com/world/2013/aug/28/chinese-general-son-li-tianyi-rape-trial
See also

http://baike.baidu.com/view/1619726.htm


追記:事情があり、一部の表現を改めました。 25 May 2019 23 June 2019 28 June 2019

*1:http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130927/1380241311

*2:今回逮捕された男と同一人物なのかどうかはわからない。

*3:http://www.shikoku-times.com/html/back_number/2003_10/