リウマチの間接的効用?

日時計の影

日時計の影

近所の図書館から中井久夫*1日時計の影』(みすず書房、2008)を借り出した。
所収の「老年期認知症への対応と生活支援」*2から。


統合失調症認知症とは共にリウマチと有意の負の相関をすることがわかっている。その研究はリウマチの患者が統合失調症にも認知症にも罹りにくいことをいっているのだが、私は、統合失調症の患者がリウマチを発症したとたんに非常に軽症化したのを経験している。これは、抗リウマチ薬が白血球の一つ、マクロファージの過剰活動を抑制することと関係しているからだという説がある。脳の免疫担当細胞ミクログリアはマクロファージである。これがダメージを受けたニューロンをさっさと食べてしまうことを抗リウマチ薬が抑えるというわけだ。(pp.35-36)
そうなんだ!