遠藤利明は何点なのだろうか。

Via http://taraxacum.seesaa.net/article/353253192.html

『産経』の記事;


大学受験資格にTOEFL 国内全大学対象 自民教育再生本部、1次報告へ
2013.3.21 01:30 (1/2ページ)

 自民党教育再生実行本部(遠藤利明本部長)が国内全ての大学の入学試験を受ける基準として、英語運用能力テスト「TOEFL(トーフル)」を活用する方針を固めたことが20日、分かった。月内にまとめる第1次報告に明記し、夏の参院選政権公約に盛り込む。

 対象は、全ての国公立大学と私立大学。大学の学部ごとに点数基準を定め、クリアした者に受験を認める。たとえば、東京大学文科一類(主に法学部に進学)の受験資格は「TOEFL○○○点以上を獲得した者」と定め、公表する。点数基準は各大学に自由に定めさせる。TOEFLは英語圏の大半の大学で留学志願者の英語能力証明として使われており、留学の活発化を通じて国際社会に通用する人材を育成する狙いがある。

 TOEFLの導入は、実行本部が、安倍政権の大学入試改革の目玉に位置づける施策の一つ。英文読解を中心とした現在の高校の英語教育のスタイルを一変させる可能性もある。このため、教育現場に混乱を来さないよう平成30年度ごろからの導入を想定している。

 日本では英語能力試験としてTOEFLのほか、受験者が最も多い「実用英語技能検定(英検)」や、英語によるコミュニケーション能力を測る「TOEIC(トーイック)」などが実施されている。実行本部は、結果がそのまま海外留学の申請に転用できるTOEFLを採用することにした。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130321/edc13032101310000-n1.htm

TOEFLは、東京大学大学院の大半の研究科で入試の際に成績の提出を義務付けられている。また、政府は15日の産業競争力会議で、平成27年度から「キャリア」と呼ばれる国家公務員総合職の採用試験にTOEFLを導入する方針を打ち出している。

 実行本部では、英語で意思疎通できない日本人が多いことを問題視する議論が出ている。2月の会合では楽天三木谷浩史社長兼会長が「英語ができないため日本企業が内向きになる」と述べ、大学入試へのTOEFL導入を提案していた。

【用語解説】TOEFL(Test of English as a Foreign Language)

 米国のNPOが主催する非英語圏出身者を対象とした英語のテスト。米、英、豪、カナダ、ニュージーランドなど英語圏の大学などへの入学希望者向けに、英語能力を判定することを主な目的として創設された。読解の「リーディング」と英語を聴く「リスニング」、質問に対する答えを録音する「スピーキング」、文書を書く「ライティング」の4分野で構成される。日本では「国際教育交換協議会」がテストの事務局をしている。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130321/edc13032101310000-n2.htm

以前から例えば英語教師だった柄谷行人氏も大学入試での英語のテストなんかやめてTOEFLを受けさせればいいんだと言っていた筈で、入試の合理化(効率化)の手段ということなら、これもありなんじゃないかと思う。ところで、TOEFLで600以上取れば英語圏のそれなりの大学に入れるわけで、日本の大学としては、そういう学生を引き留めるインセンティヴを用意する必要が出てくるだろう。
さて、「たんぽぽ」さんは

国際化とかグローバルと称して英語を使わせることに、
そもそもの違和感が、わたしにはあります。
とうぜんながら英語を母語にする人が有利になるからです。
そして英語国の固有のカチカンに偏ったり、
場合によっては、英語国の覇権主義にもつながるからです。
グローバルとは対極のローカル主義だと思います。

言語面でグローバルをめざすなら、エスペラント語のような
中立の言語を推進するのが本来だと思います。
英語という特定の民族語を「国際語」と思っている時点で、
グローバル失格だと、わたしは思います。

と述べている。それはそうなのだが。現在どの世界のどの言語も英語の影響は無視できず、「エスペラント」にしても実際に広く使われてゆくなら、新語彙として英語からの外来語をどんどん取り込んで、結局は英語に接近していくことになるのではないか。他方、英語はたしかに「特定の民族語」ではあるけれど、アングロ=サクソンの言語を超えて、ジャマイカでも印度でも東南亜細亜でも南アフリカでも多様な進化を遂げているということはある。英語が非ネイティヴを惹き付ける理由のひとつとして、英語それ自体が巨大なクレオール言語であるということはあるのではないか。
さて俺にしてみれば、TOEFLで600までは行かなくとも英語が或る程度できるというのはデフォルトであるべきで、その上で、高卒では(英語を含めて)2か国語、大卒以上では4か国語以上の習得を目指す教育政策を採るべきなのではないかとも思うのだ。
また「たんぽぽ」さんは怒るかも知れないけれど、国会の討論を英語で行うことを義務づけるべきなのではないかと(半ば本気で)思っている。そうすれば、(例えば)遠藤利明のような政治家*1は自ずと淘汰されるに違いない。It's not because English is a superier language than Japanese. It's important that a Japanese use English as a foreign language. Natives of English such as American or British politicians should discuss in Japanese! To speak(or write) EFL, at first I have to think in Japanese and therefore translate it into English in my brain. To translate, we must deliberate and be conscious of logical consistencies usually taken for granted when using our Mother tangue.

See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060730/1154235282 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090107/1231303330 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100713/1279042553