三國連太郎

NHKの報道;

三國連太郎さん死去 「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」など
4月15日 11時29分


飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」シリーズなど数々の映画で活躍した日本を代表する演技派俳優の三國連太郎さんが14日に亡くなりました。
90歳でした。

三國さんは大正12年、群馬県で生まれ、中学校を卒業後、徴兵されて中国へ出征しました。
終戦後、さまざまな職業を経験したあと映画プロデューサーにスカウトされ、昭和26年に、木下惠介監督の「善魔」で俳優としてデビューしました。
役柄への深い理解と表現力の高さで、「ビルマの竪琴」「飢餓海峡」など名作の映画に数多く主演し、「利休」でブルーリボン賞を受賞したほか、これまでに日本アカデミー賞の主演男優賞を3度受賞するなど高い評価を受けました。
一方、喜劇にも才能を発揮し、昭和63年から始まった映画「釣りバカ日誌」のシリーズでは、釣り好きの社長、スーさん役を、平成21年の最終作まで愛きょうたっぷりに演じました。
また、NHKで平成3年に放送されたドラマ「冬の旅〜ベルリン物語〜」や、平成21年の紅白歌合戦にゲストで出演するなど、数多くのテレビ番組でも活躍しました。
さらに、みずかららもメガホンを持ち、監督を務めた映画「親鸞・白い道」は、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
こうした功績が認められ、昭和59年には紫綬褒章、平成5年には勲四等旭日小綬章を受章しています。
また、俳優の佐藤浩市さんの父親としても知られています。
三國さんは、体調を崩してここ最近は芸能活動を休んでいましたが、14日に亡くなったということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/t10013919831000.html

また『日刊スポーツ』の記事;

三国連太郎さん死去 90歳、急性心不全



 映画「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」シリーズなど、個性派俳優として活躍した三国連太郎(みくに・れんたろう、本名佐藤政雄=さとう・まさお)さんが14日午前9時18分、急性心不全のため東京都稲城市の病院で死去した。90歳。群馬県出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。俳優の佐藤浩市は息子。

 1951年に木下恵介監督「善魔」の主役に抜てきされてデビュー。迫力ある風貌で一気にスターになった。このときの役名がそのまま芸名になった。

 その後も演技派として活躍、水上勉さん原作、内田吐夢監督の「飢餓海峡」(65年)では次々に人を殺しながら逃げ延びる強盗殺人犯を演じて、名優の評価を確立。南の島で原始的生活を送る一族の主人に扮(ふん)した今村昌平監督の「神々の深き欲望」(68年)も高く評価された。

 88年からの「釣りバカ日誌」シリーズでは、会社経営者の「スーさん」役で親しまれ、ユーモアたっぷりの演技で新境地を見せた。

 ほかに「ビルマの竪琴」「にっぽん泥棒物語」「戒厳令」「人間の約束」「利休」「息子」など多くの出演作と、数々の受賞歴がある。84年紫綬褒章、93年勲四等旭日小綬章。最近では2011年、モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した「わが母の記」に主人公の父親役で出演した。

 自らメガホンをとった「親鸞・白い道」で87年のカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞するなど、監督としても才能を発揮した。

 妻の友子さんによると、三国さんは亡くなる前日の13日夜まで食事も十分にとり、元気だった。その後、深夜から朝方にかけ2度嘔吐(おうと)し、体温と血圧が低下。友子さんが病院まで駆けつけた直後に息を引き取った。亡くなる2日前、ふいに「皆と行かなくちゃ。船が出てしまう」と口走っていたという。

 [2013年4月15日12時13分]
http://iw2.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20130415-1112786.html

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世間一般の評価だと、『飢餓海峡』と『釣りバカ日誌』ということになるのか。だがここでは敢えて伊丹十三監督の『マルサの女2』における怪演を挙げておこう。著書の『親鸞に至る道』も。
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