黄碧雲(メモ)

石剣峰「”我的青春拖得太長”」『東方早報』2011年7月22日


「香港書展」(ブック・フェア)で香港の作家、 黄碧雲(Flora Bik Wan Wong)が講演をしたという報道。
黄碧雲の新作「末日酒店」が今年の3月雑誌『大方』に掲載されたものの*1、寡作なこともあって、中国内地では(勿論日本でも?)その実体がそれほど知られているとはいえない。以下、主に『東方早報』の記事に基づいて、少しメモ。
黄碧雲は1961年に香港で生まれ、7歳のときに母親を亡くし、14歳で寄宿学校に入り、孤独な思春期を過ごした。1984年に香港中文大学を卒業し、1987年に最初のエッセイ集『揚眉女子』を刊行し、文壇の注目を得た。ダンサーとして「香港城市舞踏団」の『一個女子的論述』に参加し、また香港大学で「社会犯罪学」の修士号を取得した。1999年に代表作『列女図』を刊行。2000年にフラメンコを学ぶために西班牙に遊学して以来、今でも1年のうち半分は西班牙で生活している。
彼女は中国内地での自分の作品の刊行を認めないだけでなく、絶版になった自らの旧作の復刊も自分が生きている間は認めないという。さらに、読者が多いこともうざいという;


我不願意有那麼多読者、読者太多圧力会很大。我要安静地写作、読者太多、会過於喧閙。写作対我是一種宗教行為、我不需要100万個読者、我只需有一個読者静下心来閲読。
王徳威が「暴烈的温柔」という黄碧雲論を書いている(『如此繁華』*2所収)。
See also http://baike.baidu.com/view/770087.htm