蓋瑞・施耐徳談中国詩歌

石剣峰「蓋瑞・施耐徳 我並不是“垮掉的一代”」『東方早報』2009年12月4日


「香港国際詩歌之夜」のために香港に滞在しているGary Snyder(蓋瑞・施耐徳)へのインタヴュー。
先ず冒頭から、「很多人是我和“垮掉的一代”放在一起、但我只是他們的朋友、我的写作方式跟他們完全不同」。私は「ビート・ジェネレーション」ではない。たしかに、1955年11月に桑港で開かれた朗読会が「ビート」の開始だとすると、ゲイリー・スナイダーは直ぐに禅の修行のために日本に渡っているので、「ビート」としての活動には殆ど加わっていないことになる。
また、「詩」と「政治」について――


蓋瑞対中国当代詩歌也有一定了解、談到中国詩歌目前的困境、蓋瑞説:“詩不一定在毎一刻都很美、在西方、詩歌和政治緊密相連、具有批判性、而在中国和東亜、不太這種伝統。這一百年、西方詩人認識到、詩人的主要工作是批判社会、而中国詩歌伝統有很長的歴史、可不少人只看到中国詩歌的美、現在新一代的中国詩人不再用詩歌批判社会和政治。”
詩の翻訳を巡って――

対於自己翻訳的詩歌、蓋瑞説、他最在意的是如何把中国古詩中的平仄尽量用英文表現出来、“我会在詩歌翻訳中尽量保持中国詩歌的平仄、按照中国古詩的節奏、音律、軽重音来翻訳。”随即、蓋瑞即興朗誦了自己翻訳的《楓橋夜泊》併講解其中平仄如何與中文詩対応、用同様的方法他還翻訳了不少張継、王維的詩歌、“我還翻訳了《長恨歌》呢!”
スナイダーは『寒山詩』の英訳者として有名だが、王維や「長恨歌」も訳していたのか。
寒山詩 (岩波文庫 赤 11-1)

寒山詩 (岩波文庫 赤 11-1)

See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050721 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050801 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080802/1217615785


追記:ゲイリー・スナイダーについては、北島「蓋瑞・施耐徳」(in 『藍房子』*1、pp.24-28)も参照のこと。