而ではなく、など

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丹藤佳紀氏曰く、


地名については韓中間で韓国の首都ソウルの漢字表記をめぐるやり取りがあった。中国語では従来、ソウルは「漢城」と置き換えられていたのだが、これは大韓民国成立前からの用語で、古い時代色を残す。そこで韓国側はソウル(固有語で漢字表記はない)の音を反映した「首而」(中国語音でShour)という表記を考案し、中国側に受け入れさせたというものだ。
Seoulは「首而」ではなく、「首爾」、簡体字では「首尔」。
ここで問題になっている中国の地名に「中国語音」のルビを付すべきかどうかという問題について。中国には漢語だけでも様々な方言があり、さらに50以上の言語があるので、何が「中国語音」かを確定するのは難しい。取り敢えずマンダリンに順うということにしても、例えば中国(Zhongguo)をどのように片仮名になおせばいいのか、私には実際わからない。
それよりも、教育的な配慮ということなら、中国の地名や人名に対しては、国際的に通用する羅馬字表記を付記すべきだろうとは思う。大陸の地名についてはピンイン(但し、チベット語、ウィグル語、蒙古語の地名は除く)、台湾はウェード式、香港は広東語と英語。「だいれん」や「ターリエン」を知っていても、Dalianを知らなければ、大連に関する英文や仏文の資料を図書館やインターネットで検索することはできないのだ。