黄暁峰「周振鶴談上海行政区劃的変遷」『上海書評』2009年５月31日
南匯区の浦東新区への合併*1に因んで、復旦大学中国歴史地理研究中心の周振鶴氏が上海における行政区劃の変遷について語っている。
唐朝の天宝10年（751年）に、昆山、海塩、嘉興三県の境界地帯、現在の上海市松江区に「華亭県」が成立した。これが上海における初めての県以上の行政区劃の出現；
上海行政区劃的変遷可以這様簡単概括：上海（県）従松江（華亭）分出来的、南匯是従上海（県）分出来的、川沙又南匯従分出来的、浦東新区是以川沙為基礎、再加上原楊浦、黄浦、南市的浦東部分建立起来。随着浦東新区経済発展、倒過来又将南匯区併入。
宋代の秀州には７箇所の「酒務」と呼ばれる徴税機関が置かれているが、その中に「上海」の名が出てくる。北宋天聖元年（1023年）のこと（『宋会要輯稿』「食貨十九・酒曲雑録」）。これが「上海」という地名の最初の出現。
華亭県的範囲包括現在上海直轄市的南半分、即呉淞江故道的南北両部分構成、南辺属於秀州（嘉興）、北辺属於蘇州。華亭是属於秀州管轄的、所以上海話的較早源頭是跟嘉興話関係密切的松江話、而不是蘇州話。
元代に入り、1277年には華亭県は「華亭府」に昇格し、翌年には「松江府」と改称される。さらに、1292年に松江から独立して、「上海県」が成立する；
上海属於河網地区、十里一浦、五里一塘、南北流向的称為浦、東西流向的称為塘。其中北向流入松江的有両条小浦、名為上海浦與下海浦。現在昆明路那裏還有一座下海廟、上海浦則可能就是上海得名的来由。
「上海市」の成立は1927年*2。この時点で、上海は江蘇省から独立して、中央「直轄市」となった。さらに、1958年に江蘇省に属していた10の県が上海市に帰属することになる。
当時上海県的範囲相当於現在上海市中心区的南部、青浦区、原南匯区、浦東新区以及閔行区的一部分、完全是在呉淞江故道的南面。呉淞江的北面是嘉定県（清代又分出宝山県）。上海的県城就在現在属於原南市区老城廟的那個地方、一直沿襲到上海設市之後。
