中国国歌と上海

戴立波、潘高峰「譲国人知道国歌誕生地」『新民晩報』2009年9月26日


中華人民共和国の国歌「義勇隊進行曲」*1はもともと映画『風雲児女』の主題歌だったが、この映画が撮影されたのは上海の「電通影片公司」。現在の上海市楊浦区荊州路405号。作曲者の聶耳が1935年4月14日にこの場所で自ら「初稿」を歌ってみせた。2006年11月30日には「国歌紀念展示館」が開設されている。中国国歌と上海との関係では、ほかに、作詞者の田漢は「義勇隊進行曲」の歌詞を現在の徐匯区で書き、聶耳はその「初稿」を霞飛路(現在の淮海路)で書き、「義勇隊進行曲」は最初に百代唱片公司(現在の徐家匯公園内)*2でレコーディングされ、「金城大戯院(今黄浦劇場)」で初めて公に歌われた。


李家麟、袁瑋「徐匯区発現両処聶耳旧居」『新民晩報』2009年9月26日


中華人民共和国建国60周年を前にして、徐匯区文物普査辦公室、湖南街道普査組は、中国国歌「義勇隊進行曲」作曲者聶耳の旧居2箇所を発見した。先ず、淮海中路1258号3階。聶耳は下の階に住む露西亜の老婦人のピアノを借りていた。もう1箇所は淮海中路1500号。当時の霞飛路1518号曹家弄。1932年に北京から上海に移住して最初にここに住み着いた。しかし、当時の建物は既に取り壊されている。