天津なんとか

承前*1

天津丼(天津飯)について、一応


天津飯(てんしんはん)は、日本生まれの中華料理。「蟹玉丼」という名でも呼ばれている。
名前の由来
本来は、昭和の物資不足の時代に、中国天津産の良質米である「小粘米」(シャオチャンミー xiǎozhānmǐ)をわざわざ使った、蟹肉入り卵焼き乗せ丼という意味で、「天津芙蓉蟹肉飯」という料理名であったのが、間の読みづらい「芙蓉蟹肉」がいつの間にか略されて「天津飯」となったと考えられる。小粘米は日本から持ち込まれて栽培された短粒種で、小粒で、ぱさつかず、粘りがあるということから名付けられた。

中国に、卵料理としての「芙蓉蟹(肉)」(蟹玉)はあるが、これをご飯に載せた料理も、「天津飯」という名の料理も存在しない。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110585351

をメモ。但し、これは殆どウィキペディア丸写しだな。
それから、「中国・天津には天津飯も天津甘栗もない!?」という2006年のテクスト;

先日、中国・天津出身の友人と話しているとき、こんなお約束の質問をしてみた。
「天津っていうと、やっぱり天津飯や甘栗が美味しいんだろうねえ」
すると、彼女はキッパリと否定するではないか。
「中国にはそんなの、ないよ」
え!? これ、地名からとったものじゃないの?
中国には、いわゆる「ラーメン」というものはないとよく聞くが、天津飯も天津甘栗も日本のものだったのか!?

友人によると、かに玉みたいなものをご飯にのっける「天津飯」がないどころか、八宝菜をかける「中華丼」も、麻婆豆腐をかける「麻婆丼」もないと言う。
彼女のダンナさんは中華料理のシェフだが、やはり「丼」という料理はないと言っていた。
つまり、ご飯に何でものせちゃう「○○丼」は、日本独自のもののよう。

自分などは、1つのお皿にいろいろ盛り合わせる「ワンプレートディッシュ」などを見ると、「これで足りるのか」と常に不安になってしまうのだが、その一方で、同様に全部を一個にのせる「丼」は、十分なボリューム感に迫力・頼もしさすら感じてしまう。
いろんな選択肢があっても、いろんな「定食」があっても、私は迷わず選ぶだろう、丼を!
と力説したいくらい、丼ものが好きなのだが、中国にないとはなんともったいない……。

ちなみに、「天津甘栗」のほうはというと、
「天津には栗の木、ないよ。天津からずっとずっと山のほうに行ったところに、栗の木たくさんある。でも、“天津”大きいまちで、有名だから、その名前つけたのかも」ということだった。
千葉にあるのに、「東京ディズニーランド」みたいなもんなのですか……。

日本の中での「天津」の誤解を思い知らされたのでした。
田幸和歌子
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091165769894.html

また、http://blogs.yahoo.co.jp/cioccopotechi/57418827.htmlも。
某甘栗屋さんのサイト*2に曰く、

中国では元の時代から食べられていた甘栗ですが、日本に渡ってきた時代は意外と新しく1910年代、神戸の南京町で食べられたのがその始まりとされています。
南京町で食べられるようになった甘栗はやがて人気を博し、様々な人の手によって日本中に伝えられていきました。
また、日本では甘栗のことを一般的に天津甘栗と呼びますが、これは日本独自のもの。
中国全土で収穫された甘栗は、天津の港に集められ船積みされて出荷されいています(Sic.)。そのため、港の名を取った天津甘栗が代表的な名前として日本に定着したのです。
http://www.hayashi-mansyodo.jp/sticking/history.html
さて、「ナポリタン」だが、おかずの一種として弁当とかの中にちょこっと添えられていることが多いというのも特徴か。
また、よく新製品のコード・ネームに地名が使われるということもある(昔の例だと、WINDOWS Chicagoとか)。これもあまりその地名とは関係がないことが多いわけですよね。AMDの新しいプロセッサのコード・ネームがShanghaiで、一応発表は上海で行われたようだけれど*3

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081207/1228587655

*2:Via http://tadaimani.seesaa.net/article/29439984.html

*3:Rich ZHU “High hope for AMD new ‘Shanghai’ processorShanghai Daily 4 December 2008