神事としての角力(神崎宣武)

承前*1

神崎宣武「相撲 神事性、再考を」http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081004/acd0810040817003-n1.htm


短いコラムではあるが、角力の神事性について解説。原稿枚数の関係もあるのかも知れず、また神崎先生ご自身が神主であるので仕方ないのかも知れないが、角力の宗教性(広い意味での神事性)は狭い意味での神道に止まらず、佛教(神仏習合も含む)にも関わっていることは無視してはいけないと思う。何しろ、力士というのは関取である以前に、佛教用語としての金剛力士(仁王様)であるわけだから。また、角力の神事性は日本にのみ特有のものではないだろう。例えば、蒙古角力には明らかに神事性が感じられる。