小室 not 小諸

小室哲哉が詐欺容疑で逮捕されたということで、いくらロックの歴史を繙けばキング・クリムゾンに”Great Deceiver”という曲があり、セックス・ピストルズThe Great Rock ‘n’ Roll Swindle*1があるとはいっても、ミュージシャンが詐欺で捕まるというのはやはりかっこ悪いと思った。ミュージシャンというのはクスリで捕まるものだろ!? そういえば、かなり前に何度か小室哲哉がクスリでぱくられそうだとかそのXデーは何時だとかいうまことしやかな噂が流れたことがあったが、その時に逮捕されていれば、彼も晩節を汚さずに済んだのかもしれない。

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小室哲哉には全然思い入れはない。というのも、ユーロ・ビートは嫌いだからだ。「小室哲哉が作曲した曲の売上 TOP20」という記事*2を見ると、その殆どは1994〜1996年である。あの頃、無闇にテンションが高いだけの小室系の曲(それとビーイング系)ばかりが氾濫していて、それ故にグルーミーな気分だった。なので、ダウナーでまったりしたPuffyが出てきたときはこれで小室から解放されるぞという喜びがあった。今回の逮捕を〈90年代の終焉〉と表現した方がいたけれど、何故この時期に小室哲哉だったのかというのは考えるに値する問題だろう。
さて、これは酷い;

小室ファミリー大迷惑!?締め出し

11月6日9時12分配信 デイリースポーツ
 5億円にも及ぶ詐欺容疑で4日に逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)の楽曲が、各ラジオ局から“締め出し”を受けたことが5日、分かった。逮捕を受けて、各社はglobeやTM NETWORKの楽曲以外にも小室容疑者がプロデュースした楽曲のオンエア自粛を決定。波紋は、かつての“小室ファミリー”と呼ばれた安室奈美恵やTRFらアーティストにも広がっている。
  ◇  ◇
 4日にはglobeの新曲発売中止とインターネットなどの音楽配信の停止が発表されたが、影響は小室容疑者だけでなく、自身がプロデュースした安室奈美恵華原朋美、TRFらにまで広がっていた。
 同容疑者の逮捕を受けて、各ラジオ局は楽曲の自粛を決定。TOKYO FMは小室容疑者の自身が演奏した曲以外にも、プロデュースするなどした関連するすべての楽曲のオンエアを当面、見合わせることを決定した。また、ニッポン放送では、小室容疑者の楽曲をオンエアしないように配慮して放送。オンエア中止などの“自主規制”については現在、検討中という。
 加えて、有線ラジオ放送大手「USEN」では、globeやTM NETWORKなど小室容疑者がメンバーにいたユニットのリクエスト受付を中止。USENグループのカラオケ「UGA」では、小室容疑者が出演するPVの配信中止などについて「今後の動向を見ながら、柔軟に対応していく」と話している。
 プロデュース作品の中には、安室の「CAN YOU CELEBRATE?」などをはじめとしたミリオンセラーシングルが20曲、ミリオンセラーアルバムも400万枚を超えたglobeの「globe」など17枚を数える。90年代を彩り続けた希代のプロデューサーの名曲の数々が、逮捕とともに泣かされることになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000005-dal-ent *3

*1:ピストルズというよりは寧ろマルコム・マクラレンの映画か。監督はジュリアン・テンプル。

*2:http://contents.oricon.co.jp/news/rankmusic/46220/

*3:Via http://geinoukaaai.blog10.fc2.com/blog-entry-85.html