雨の静安公園にて

「2008爵士上海音楽節」*1のために静安公園に行く。バスに乗っていたら、途中で雨が降り出した。
土砂降りの中、会場に着いたら、既に始まっている筈の「白天六重奏」がまだ音合わせをしている。雨のため、遅れているのか。南京出身のピアニスト、Mark Bai(白天)*2が率いる「白天六重奏」はオーソドックスなモダン・ジャズだが、注目したのはギタリスト(但し、名前は失念)。次に、ベルギーのファンク・バンド、The Rhythm Junks*3。ブルージーなファンクなのだけれど、オーソドックスなジャズも踏まえている。ヴォーカル&ハーモニカのSteven de Bruyn。こいつは凄いというか、このバンドを聴いて、ハーモニカという楽器の凄さを発見したのだった。The Rhythm Junks*4が終わる頃には雨は上がっていた。飲物を買うために、外に出たら、南京路の向こう側の久光では日本観光キャンペーンのイヴェントをやっていて、日本人のレゲエ・ユニットがパフォーマンスしていた。会場に戻ったら、中国のフォーク・シンガー、小娟*5のステージが既に始まっていた。5人編成の「山谷裏的居民」というアコースティックなバンドを率いている。先ず感じたのは、とにかくその声に透明性があって美しいこと。その次は、北京のフュージョン・バンドである「団結湖」。このバンドは中国人、瑞典人、フィリピン人、日本人からなる。もともとフュージョンというジャンルそれ自体が好きではないのだが、このバンドは演奏力もあり、また北京の街角のノイズのSEをフィーチャーしたのが面白かった。注目は日本人パーカッショニストの荒井壮一。そして、Joanna Wang(王若琳)。ギタリストの男性1人を従えて登場。今夜は「夜来香」など中国の歌と英語の歌が半々。改めて聴いてみて、この人の声の質って寧ろロック向きなのかなと思ったのだが、その唱法は紛れもないジャズ。
最後はIncognito*6というアシッド・ジャズのグループだったが、とにかく腹が減ったので、今夜はこれで切り上げることにして、近くのバーガー・キングに急ぐ。

*1:http://www.jzfestival.com/ See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080908/1220857858

*2:http://www.myspace.com/markbaipiano/

*3:http://www.therythmjunks.com/

*4:こいつらを観たために、同時に別のステージで演っていた横浜のバンド、YAAは観られなかった。

*5:http://blog.sina.com.cn/xiaojuan1234321music/

*6:http://www.incognito.org.uk/