訂正

承前*1

「検察側の主張する「真実」についての判断を行っていないのはどうよという批判もあるのではないかと思う」と書いたのだが、これはそのときに引用した『産経』の記事を参照してのものであった。しかし、http://www.ohmynews.co.jp/news/20080304/21702を読むと、


判決は、「平和神軍観察会」の記述に誤りがあったとして「真実性」を認めなかったが、代わりに「ネットの個人利用者に求められる水準の事実確認は行っていた」として、「真実相当性」を認めた。また、被告側が主張していた「グロービート社と平和神軍の一体性」までは認められなかったが、両者に「一定の関係性」があったことは認められた。

 つまり、誤りがゼロではなかったために「真実性」は否定されたものの、サイトに記載された具体的事実が全てデマだったとする判決ではない。

 しかし新聞各社の報道は、まるで「ネットで誹謗(ひぼう)中傷した人物が無罪になった」かのような誤解を読者に与えかねないものが目立つ。

とある。つまり、弱い意味での〈真実性〉は認められたということだろう。さらに、被告の敗訴が確定した民事裁判についても、

今回の判決は、グロービート社と平和神軍の「一体性」までは認めていないが、「両者に一定の関係性が認められる」としている。民事裁判では橋爪氏に77 万円の損害賠償を命じる東京高裁判決が確定しているものの、ここでも両者の関係そのものは認められていた。部分的な事実誤認や揶揄(やゆ)表現が、橋爪氏にとって不利に働いた。
とある。