弁護人は控訴

相模原やまゆり園虐殺事件の判決*1にはずっと言及しそこねていた。弁護人による控訴によって事態が少し動いたのを機に、ちょっとメモっておく。
「求刑」のときにも書いたのだが*2、19人殺したのだから「死刑」というのは相場論的にはその通りなのだろう。しかし、このまま植松を地獄に追放することにはすっきりしないところが多々ある。それは私が死刑制度に反対しているからということだけではないように思う。疑問として、「死刑」は植松聖に対して処罰として機能するのだろうか。或いは、植松を吊るすことによって、私たちは「植松聖」になってしまうのではないか。その一方で、弁護側のロジックはゴミに等しい。
最首悟*3のツィート;


弁護人は「控訴」したようだ。
NHK曰く、

植松被告の弁護士 判決不服控訴
03月27日 17時17分


相模原市知的障害者施設で入所者19人を殺害したなどとして、横浜地方裁判所で死刑判決が言い渡された元職員の植松聖被告の弁護士が、27日判決を不服として控訴しました。
被告はこれまでのNHKの取材に「弁護士が控訴しても取り下げる」と述べていて、今後の対応が注目されます。

相模原市知的障害者施設「津久井やまゆり園」の元職員、植松聖被告(30)は平成28年7月、入所者19人を殺害した罪などに問われました。
被告の弁護士は1審で「当時、被告には責任能力はなく無罪だ」と主張しましたが、横浜地方裁判所は今月16日、被告の責任能力を認め「19人もの命を奪った結果は、ほかの事例と比較できないほどはなはだしく重大だ」として、検察の求刑どおり死刑を言い渡しました。
裁判所によりますと、被告の弁護士が27日判決を不服として控訴したということです。
被告は1審で「どんな判決でも控訴しない」と述べたほか、これまでのNHKの取材に「弁護士が控訴すれば取り下げる」と述べていて、今後の対応が注目されます。
法律では弁護士が控訴しても、被告の意思でいつでも取り下げることができ、取り下げた場合1審の判決が確定することになっています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200327/1000046251.html