それは「陰謀論」じゃなくて

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080113/p1

というか、選挙の予測を操作するという「陰謀」があったとして、それが果たして「陰謀」たりうるかどうかは疑問。世論調査が投票に影響を与えるというのはたしかなのだろうけど、その影響の与え方というのが、考えてみると、少なくとも2つはあり、そのどちらもがまあ納得できる。単純化のために、候補者は西さんと東さんの2人だということにして、西さんが有利という調査結果が公表されたとしたら、まだ態度を決定していないというような人たちに〈勝ち馬に乗る〉という心理が働いて、結果として西さんが大差をつけて勝つということも考えられる。また、西さんのあまりコアでない支持層では、西さんはどうせ勝つんだから自分が入れなくても大丈夫だろうということで、かったるいとか天気が悪いといった口実で、西さんへの投票は結果として減るということも考えられる。不利とされた東さん陣営では危機感を募らせて、選挙運動にも気合が入り、それまで気がつかなかった票を発掘し、投票数を大きく伸ばすといううこともあるかもしれない。さらに、同情票が増えるということも考えられる。なので、「予想自体が、有権者の動きを左右するように働く」とはいっても、その結果がどう転ぶかはわからないというのが妥当なところなのではないか。
そういえば、ヒラリー・クリントンの旦那のビルが1992年に大統領に当選したときには、1月半ばの段階で彼が大統領になれると考えていた人はほとんどいなかったのではないか。

また、「陰謀論」さんたちが注目している候補は共和党ロン・ポールという人らしい。彼をTV討論会にも呼ばないのは(闇の権力の)「陰謀」であると。

さて、オバマさんって、日系(小浜さん)じゃなかったの? ととぼけてみる。