日本人の読書 by 読売

『読売』の記事なり;


「1か月本読まず」過半数、高齢ほど本離れ…読売世論調査


 読売新聞社の「読書」に関する全国世論調査(6、7日実施、面接方式)で、この1か月間に1冊も本を読まなかった人は前年調査より3ポイント増え、52%となった。

 2年ぶりに5割を超え、調査を始めた1980年以降では4番目に高い割合だ。

 年代別では70歳以上が66%と最も多く、以下60歳代55%、50歳代51%、40歳代45%、30歳代44%、20歳代43%。年齢が高くなるにつれ本を読まなくなる傾向がうかがえる。

 前年調査と比較すると、30歳代で8ポイント読まなかった人が増えるなど、読書人口を支える働き盛りの世代でも「本離れ」が進んでいる。一方、20歳代は前年調査から5ポイント減って、多少持ち直した。

 本を読まなかった理由(複数回答)は、「時間がなかった」が49%(前年比4ポイント増)と最も多く、次いで「本を読まなくても困らない」20%、「読みたい本がなかった」19%――などの順となった。

 読みたい本の分野を3つまで挙げてもらったところ、「健康・医療・福祉・年金」が25%でトップとなった。

 一方、公共の図書館への要望(複数回答)では、「本を探しやすくする」(22%)、「夜間も開館する」(21%)、「貸し出し・返却サービスを身近な場所に広げる」(20%)などが多かった。

(2007年10月27日19時7分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20071027it12.htm

これは昨年の「読書」世論調査についての記事*1と比較しながら読むと面白いだろう。それにしても、この変動はサンプリング誤差の範囲なのか、それとも何かこの1年間に起こった〈因子〉に結びつけられるものなのか。ただ、そのような年毎の、或いはサンプル毎の揺れはあっても、日本人の半分は本を読まない人だといって大過ないということになる。調査では、年齢やジェンダーのほかにどんなデモグラフィックを訊いているのか。世帯年収との関係は? 最終学歴との関係は? あと、読書というハビトゥスの形成に関してだと、本人ではなく、親の学歴というのは重要だと思うけれど、まさかそこまでは訊いていないだろう。