西村寿行その他

『読売』の記事なり;


バイオレンス小説の第一人者、西村寿行さんが死去


 バイオレンス小説の第一人者として知られる作家の西村寿行(にしむら・じゅこう=本名・としゆき)さんが23日、肝不全のため亡くなった。76歳だった。

 高松市出身。新聞記者、速記者、運転手など様々な職業を経て、1969年に動物小説「犬鷲」で作家デビュー。「君よ憤怒の河を渉(わた)れ」を始め、暴力や性といった人間の衝動を前面に骨太なストーリーを疾走させる「バイオレンス・ノベル」の旗手として支持を受けた。

 同作や「犬笛」などの作品は映画化され、79年の長者番付では、作家部門トップに躍り出るなど、時代を代表する人気作家になった。

 動物小説、パニック小説も得意とした。76年に「咆哮は消えた」、77年に「滅びの笛」「魔笛が聴こえる」で3回連続直木賞の候補になり、生涯に600冊以上の著書を世に送り出した。

(2007年8月27日2時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070826i515.htm

西村寿行」という名前を耳にしなくなって、どれ程経つか。但し、それはたんに私が日本の大衆小説に対する関心を失っていたからにすぎないのかも知れないが。
ところで、http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20070827。「厄病神」だが、yakubyougamiと入力すると、一発で「疫病神」に変換される。たんなる誤用だとしたら、それは西村寿行赤川次郎が手で書いている証左ということになるか。

さて、NYTはGrace Paleyという女性作家の死を報じている*1――”Grace Paley, the celebrated writer and social activist whose short stories explored in precise, pungent and tragicomic style the struggles of ordinary women muddling through everyday lives, died on Wednesday at her home in Thetford Hill, Vt. She was 84 and also had an apartment in Manhattan.” 記事を読むと、とても興味深い人なのだが、遺憾ながら全く存じ上げなかった。