山崎正和(続き)

承前*1

先ずgamma_utさん*2に御教示いただいた『東京新聞』の記事*3は、http://d.hatena.ne.jp/gordias/20070427/1177647896に全文引用されている。ここでは、「歴史教育」に言及されている部分を引用する;


山崎氏は「歴史教育もやめるべきだ。わが国の歴史はかくかくしかじかであると国家が決めるべきではない」とも指摘。「歴史がどうであったかは永久に研究の対象」と述べ、同じ事柄を正反対に記述した歴史文学2冊を読み比べさせることを提唱した。一方で「中教審会長としては委員の意見に耳を傾け伝達するだけ」として、自身の考えを、学習指導要領見直しを議論している教育課程部会の方向性に反映させる考えはないことを強調した。
さて、山崎正和氏を「左翼」認定しているテクストを発見*4。バラード(或いはスピルバーグ)に思い入れがあるのかどうかわからないが、「本格的な政治・社会理論のブログを目指しています」だって。
さて、佐伯剛氏*5が山崎発言に言及している。佐伯さんの書くものは常に正論が詰まっている。しかし、その正論というのは大体ご自身の経験に準拠している場合であって、それよりも一般化された〈仮想の敵〉と一生懸命闘っているような気がする。例えば、ここでは「お年寄り」。このように、一般化されて身体も持たないような範疇の如きものを攻撃するよりも、現実に存在するむかつく者(物)をぼこった方が遥かに面白いし、また流される血も少なくて済むと思うのだ。