日高六郎

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/eef5d8b75d7851c9c49bc06128bee92c


保坂展人氏が日高六郎氏にインタヴューしたことが書かれている。インタヴューそのものは『世界』に掲載されるらしい。曰く、「日郄さんは90歳で、足が少し不自由になっているが、すこぶる元気だった」。これはインタヴューからではなく別の本からの引用だが、若き日高氏に対する平泉澄の反論の論拠がかなり鬼気迫っている――「その根本は、議論の進め方が、皇国精神から出発せず、世界の大勢から説き起こしているところにある」。
日高六郎というと、(私くらいの世代の社会学社会心理学を専攻した人では多分)http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070319/1174316107とも関係なくはないエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』

自由からの逃走 新版

自由からの逃走 新版

の訳者としてその名前を覚えたという人が多いのではなかろうか。私がこれを初めて読んだのは大学1年の夏休み。因みに、大学に入学して初めてのゼミのテキストがスタンリー・ミルグラムの『服従の心理』
服従の心理―アイヒマン実験 (河出・現代の名著)

服従の心理―アイヒマン実験 (河出・現代の名著)

だった。だから、岸田秀は「ものぐさ精神分析」の人というよりも教科書の訳者としてその名を覚えたのだった。