「日本四大情色片大師」

先日、近所の星巴克(Starbucks)で、『新視線』という雑誌の2007年2月号を捲っていた。その中に、曹民偉「性譫妄畸夢游蕩於情色迷宮――寺山修司」(pp.148-149)という文章があった。映画作家としての寺山修司について語っている文章。そこで、寺山は「日本四大情色片大師」の1人とされていた。「情色」という言葉は手許の辞書にはないが、文脈からいって色情と同義なのではないかと思った。他の3人の「情色片大師」は、大島渚神代辰巳若松孝二である。神代辰巳は日活ロマン・ポルノの代表的な監督といえるし、若松孝二が所謂ピンク映画の代表的な作家であることは言うまでもない。大島渚は『愛のコリーダ』を作った*1。誰が言ったのかは知らないが、寺山修司を「情色片」の作家として考える習慣はなかった。ところで、マジな話、「日本四大情色片大師」のうち3人は確定として、後の1人は誰になるのか。田中登? 曽根中生? それとも山本晋也

*1:若松孝二は『愛のコリーダ』のプロデューサーも務めている。