日の丸と日本刀

http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-81.htmlのコメント欄にて、


DNA という言葉には曖昧さを感じ得ませんが(^^;)
やっぱり,本職の生き物屋から見ると,DNA という言葉が一人歩きして他の意味を持ち出しているのは危険な傾向だなと思ってしまったり。似たことは「革命」「階級」などの19世紀の政治用語なんかもそうですけどね。

それはともかく,日の丸に血のイメージを持つのはある意味正しいです。もともと,日本刀というのは敵を弓矢や槍で追い詰め,最後のとどめに首を切断するために発明されたものです。実際,日本刀を持って居合の練習なんかをすると,型を決めるのが精一杯で,こんなもので実戦なんかできるかと思ったりします。炭素鋼の塊だから,重たいの何の。だから,一度骨を切ったり刀合戦したりすると,簡単に刃こぼれを起こします。

もともとは薩摩など暑い地方で敵の首を切ったあと(腐臭が激しいので)さらしに包んで持ち帰ったのが起源だと言われています。そのうち,敵の首を取ったという証明のスタンプとして日の丸が使われ,首や胴体は適当に葬ったり放置したてな記録も残っています。文化人類学の側面から見ると,日本刀と日の丸には意外な関係があることが分かるんですよ。(日本では翻訳されていないので知られてませんけれど,海外の社会学研究や人類学研究では常識です)

# ちょっと生臭い話でごめんなさいね。(^^;)
【2006/11/19 18:19】 URL | kaetzchen*1 #HfMzn2gY [ 編集]

ここでいう「日本刀」とは古代中世的な太刀なのか、それともより近世的な大刀(打ち刀)なのか。そういえば、中世までは武士を象徴するのは弓矢だったが、近世になるとそれが刀になる。
「日本刀」と「日の丸」の関係については、今度ちょっと検索をかけてみよう。「日の丸」の起源については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060927/1159360317でも或る説を紹介したのだが、何れにしても薩摩というのが特権的なトポスであるようだ。