スカートかジーンズか

http://d.hatena.ne.jp/b_say_so/20061110/1163167555
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20061111/neta061111
http://taf5686.269g.net/article/3196814.html


最後のdaleさんという方のが(コメント欄も含めて)興味深かった。
先ず、「スカート」と「ジーンズ」という比較がそもそも論理学的な意味でペケであるということはある。まるで、爬虫類と猫を比較しているようなものだ。
私の意見としては、どちらでもいいというか、欲望と趣味に忠実に!ということだ。欲望ということだと、屋外でセックスしたり、スカートの中に手を入れてぐりぐりしたりしたいと思うこともある。そのためには、たしかにパートナーがスカートを穿いていた方が都合はいい。しかし、そういうことは、相手との間にそういう振る舞いが可能になる親密性が存在していなければ、さらには自分の欲望をあけすけに相手に伝えてもセクシャル・ハラスメントにならないような親密性が存在していなければ、そもそも無意味だ。後は、趣味の問題だけれど、スカートかジーンズかという大雑把なものではないし、たんにファッションだけではなく、言ってしまえば〈箸の上げ下ろし〉に始まるその人が身に着けてきた文化の総体が問題になる。さらに、それは趣味の一致/不一致というような問題でもない。異なる趣味間の共存可能性というかコミュニケーション可能性の問題といっていいのだろうか。
また、1980年代と違って、最近は


 日常/非日常


という対立でものを考えるというのは流行らないのだろうか。デートというのは大きな日常の中の非日常。だから、普段とは違うということが鍵になる。また、その普段とは違うことは、必ずしもドレス・アップ/ダウンという方向であるわけでもない。この意味で、最も相応しくないのは(会社員の場合であれば)男女ともビジネス・スーツかも知れない。
ところで、どの記事でも、スカートの方が萌えるという男性が多数であるということが自明なことのようになっている。本当かどうかはわからないが、本当だとして、それは保守的なジェンダー・イメージを持つ男性が多いということなのか、それともただたんにパンツ姿というのは余りに日常的だということにすぎないのか。