どこまで?

『朝日』の記事なり;


「性行為OK」が急減/高校生性意識調査

2006年07月19日


 ■ 教員有志、1000人調査――秩序求める傾向?


 道内の高校生自身が許されると思う異性との交際は「セックスまで」が大きく減って「キスまで」が増えている――こんな調査結果を教員グループが生徒への調査結果としてまとめた。調査は75年から行われているが、「セックスまで」が極端に減ったのは初めて。原因分析はこれからだが、調査した教員グループは「一部の高校生で秩序を求める傾向が強まり、二極化が進んだのでは」と推定している。

 社会科教員の有志グループ「北海道高校倫理・現代社会研究会石狩支部」が昨年9月に札幌市など道内30数校の2年生男女約千人に調査し、まとめた。75年から約5年おきに実施している定期調査で、生活上のさまざまな意識を尋ねている。

 「高校生が許される異性との交際の範囲は」との質問には「会話を楽しむ」「キスまで」「セックスまで」など五つの選択肢がある。

 「セックスまで」は01年に最高を記録した55%から今回41%に減った。75年の13%から前回まで多少の上下を繰り返しながら増え続けていた。

 一方、「キスまで」は前回の18%が26%となった。「会話を楽しむ」(19%)、「手を握ったり腕を組んだり」(9%)は前回と大きな変化がなかった。

 セックス容認派の減少について、調査結果を分析した道立北広島西高校の初谷宏教諭らは「バブルの時代に思春期前の幼少年期を過ごした高校生は欲望を肯定する傾向が強い。いまの高校生はバブル後に幼少年期を過ごし、一部に秩序を求める傾向が強まった可能性がある」と分析している。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000607190006


こういうのはクロス集計を見ないと何ともいえないということはあるが。
「高校生が許される異性との交際の範囲」ということで、〈してもいい〉でも〈したい〉でもなく、規範的なことなんだな。また、「セックス容認派の減少について、調査結果を分析した道立北広島西高校の初谷宏教諭らは「バブルの時代に思春期前の幼少年期を過ごした高校生は欲望を肯定する傾向が強い。いまの高校生はバブル後に幼少年期を過ごし、一部に秩序を求める傾向が強まった可能性がある」と分析している」というまとめはどうなんだろうか。専門家の意見を俟ちたい。
ところで、私の高校時代、性欲でうずうずしていたが、しなかったのは、「高校生が許される異性との交際の範囲」を超えているという規範的思考のためではなく、たんにそのための合意を得られなかったからにすぎない。