疑いの疑い?

少し前のだが、保坂展人さんの7月19日の記事;


 ぐ犯少年とは、「保護者の監督に服さないなど、将来法を犯す行為をするおそれがある少年」だが、今回の改正少年法では「ぐ犯の疑いがある者」に対して警察官が調査することが出来るとなっている。「将来犯罪を行うおそれがある少年」かもしれないという「疑いがあるということになっては、すべての少年が尋問の対象となりかねない。2003年の1年間で10歳〜19歳までの少年が「喫煙」「深夜徘徊」で補導された人数は120万人。この年代の人口は1311万人だから、すでに10人にひとりが補導されている実態にある。(同一人物の複数補導もあるだろうが)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/8cf547d8a84c081996f70394a0910a5d
虞犯というのが「将来法を犯す行為をするおそれがある」ということだとすると、「ぐ犯の疑いがある者」というのは〈疑いの疑い〉ということになる。すると、


虞犯の疑いの疑いがある
虞犯の疑いの疑いの疑いがある
虞犯の疑いの疑いの疑いの疑いがある
虞犯の疑いの疑いの疑いの疑いの疑いがある
虞犯の疑いの疑いの疑いの疑いの疑いの疑いがある
虞犯の疑いの疑いの疑いの疑いの疑いの疑いの疑いがある
虞犯の疑いの疑いの疑いの疑いの疑いの疑いの疑いの疑いがある
……


というふうに無限遡行していくのか。
権力者は〈複雑系〉的に思考する?