「決闘」から乱闘へ?

時事通信の記事;


決闘容疑で17歳逮捕=動画きっかけで乱闘―静岡県

時事通信 2月18日(水)12時31分配信


 敵対するグループの少年に一対一のけんかを挑んだとして、静岡県警細江署などは18日、決闘(挑発)容疑で浜松市に住む建設作業員の少年(17)を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑は、少年を誹謗(ひぼう)する動画をインターネットに流した別グループの少年に対し、昨年12月13日に携帯電話で、「口(火)切ったんだからやれや」と決闘を挑んだ疑い。
 同署によると、逮捕された少年は市内の非行グループの自称リーダーという。
 今年1月7日未明、浜松市北区の公園で少年を含む数十人規模の乱闘が発生。金属バットや鉄パイプなどが使われ、複数のけが人が出たことから同署などが調べていた。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150218-00000061-jij-soci

2010年に埼玉県川口市で、ヤンキー少年の喧嘩に明治以来初めて「決闘容疑」が適用されるということが起こった*1。また、昨年にも「決闘挑応」容疑の適用というのがあったのだ。やはり、時事通信の記事;

決闘容疑で少年29人摘発=対立2グループ−警視庁


 敵対する少年グループ間で決闘を挑み、応じたなどとして、警視庁少年事件課は12日、決闘(決闘挑応)容疑などで、東京都武蔵村山市などに住む17歳の少年3人を書類送検した。3人は容疑を認め、「もう決闘はしない」と話している。また、16〜17歳の少年26人を補導した。
 送検容疑は8月21〜23日、福生市のグループの土木作業員の少年が「2年前にけんかを売ったことを謝りに来い」などと決闘を挑み、府中市のグループの解体作業員の少年が応じた疑い。また、金属バット1本を準備し、府中市宮町の神社に集合した疑い。(2014/11/12-12:49)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014111200378&rel=&g=

こちらの方は最初から集団戦だったのか。浜松の場合は、「複数のけが人が出た」「数十人規模の乱闘」というのは「決闘」とは一応関係ないということでよろしいか。もし「決闘挑発」に対して、上等じゃねぇか! と応えてしまうと、東京都西部の事件のように「決闘挑応」になる。浜松の場合には、(「決闘挑発」の)「少年を誹謗(ひぼう)する動画をインターネットに流した別グループの少年」はぱくられていない。「挑発」に応じなかったから、「浜松市北区の公園」における集団的な「乱闘」が起きたということか。
ネット動画が発端になったということだけど、浜松のガキどもとISISのテロリストたちはやはり同時代人なのだ。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100716/1279307633 適用の対象となった「決闘」は2009年12月に生起している。