地下鉄サリン事件から30年。さて私が気になったのはオウム系の団体の、反省にせよ開き直りにせよステイトメントがなかったことだ。これは、過去に自分たちがやった事件に対して向き合うつもりが全くないということか。また、何らかの言葉を取りにゆかないメディアにも疑問を感じる。30年ということで、被害者や国家権力関係者が口を開いている。しかし最も重要な加害者(オウム)が揃わなければバランスを欠くことになるのではないだろうか。また、(直に手を下した連中は吊るされてしまったとはいえ*1)加害者たちが自分たちの所業を30年後にどのように捉えているのかということは一般読者(視聴者)の好奇心にも寄り添うことではないのか。
さて、(オウム系団体のひとつである)「山田らのグループ」*2についての報道;
これも「 山田らの集団」への直接の取材はなし。
地下鉄サリン事件から30年…オウム後継団体「山田らの集団」拠点近くで風化防止のため住民達がチラシ配り
3/20(木) 19:27配信
オウム真理教による地下鉄サリン事件の発生から20日で30年。いまだ後継団体の施設がある金沢市では事件の風化を防ごうと啓発のチラシ配りが行われました。
「おはようございます!地下鉄サリン事件から30年が経ちました。ここから歩いて15分くらいのところに施設があります。僕たち撲滅運動をしています」2
0日午前、金沢駅前で配られたチラシ。そこに記されていたのは地下鉄サリン事件の文字です。
1995年3月20日。都内の地下鉄車両内で「オウム真理教」の信者らが猛毒の「サリン」を散布。14人が死亡し、およそ6300人が負傷するという日本の犯罪史に残るテロ事件となりました。事件から19日後には実行犯の1人で教団幹部の林郁夫受刑者が県内で逮捕される事態に。林受刑者は偽名を使い、穴水町の貸し別荘に身を隠し潜伏していたといいます。林受刑者が事件への関与を自供したことが教祖の麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の逮捕につながりました。
一方で松本元死刑囚の逮捕後もオウム真理教の影は県内に残り続けています。残った信者たちは金沢市内を転々としながら活動を続け、現在は金沢市昌永町のビルを拠点としています。この団体は「山田」と呼ばれる女性信者が中心となっていることから「山田らの集団」と呼ばれています。20日はこのビルの近くに住む住民たちで作る対策協議会のメンバーや県警など25人ほどが事件について書かれたチラシ500部を配りました。
金沢オウム真理教対策協議会 畠善昭会長:
きょうは(事件から)30年ということでこれ以上(事件を)風化させてはいけないということで我々は心を一つにしてやっていますチラシを受け取った人は…。
通行人:
(事件当時は)娘の受験があって娘を県外に出すのにすごく気を張りました。(事件を)知らない人が増えてきているから(こうした活動は)いいと思いますよ畠善昭会長:
若い人はほとんど事件のことをわかっていないので次世代に引き継いでいくのが我々の大きな責務だと思っています事件から30年。知らない若者が後継団体に勧誘されるリスクも増加。若い世代に事件を伝えるため公安調査庁ではSNSを使って動画も発信している。公安調査庁は後継団体を監視し今後も活動実態を把握していく方針です。
石川テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc0de51887afc42e4c6f68cd17d1a59393231e49
時事通信の一般論的記事も問題が多い。
タイトルには「オウム後継、若者入信途絶えず」とあって、これだけ読むと「オウム」の盛り返し凄ぇと思ってしまう。しかし、本文まで読むと、「コロナ禍」を経て、「アレフの勧誘活動は停滞して」おり、「 入信者も年間数人にまで減った」のだ。つまり、「オウム」は衰退しているのだ。
オウム後継、若者入信途絶えず 事件後に生まれた世代が半数―地下鉄サリン30年
時事通信 社会部2025年03月20日07時02分配信
オウム真理教の後継3団体に入信する若者が後を絶たない。中でも主流派「Aleph(アレフ)」は団体名を隠し、勧誘活動を組織的に展開してきたとされる。新型コロナの流行などで近年、活動は停滞しているが、公安調査庁の担当者は「今も危険性はある」と警戒心を隠さない。
同庁などによると、3団体には2023年までの10年間で860人以上が入信し、そのうち地下鉄サリン事件以降に生まれた20代以下が52%を占めた。今年1月末時点の信者数計約1600人のうち、アレフには少なくとも1200人以上が所属しているという。
アレフの勧誘手口の特徴は、団体名の秘匿と陰謀論だ。書店でヨガなどの本を立ち読みする人への声掛けや街頭アンケートをきっかけに勉強会に誘導。何度も会って人間関係を築いた後、「地下鉄サリン事件は教団以外の者による陰謀だ」などと話して安心させ、団体名を明かすという。
同庁担当者は「勧誘を受けた側に『いまさら断れない』と心理的圧力をかけて入信させる。欺罔(ぎもう)的な手法だ」と批判する。
アレフで布教活動に携わり、10年代に脱会した元信者の男性は「(入信者には)もともと哲学や宗教に興味がある人が多い。事件の話をしても結局は宗教の話に行き着く」と語る。若者が入信する背景には「教義の優秀性がある」として、自身が勧誘する際は団体名や過去の事件も隠さず話していたという。
ただ、ここ数年、アレフの勧誘活動は停滞している。コロナ禍で対面の勧誘が困難になり、23年3月から続く再発防止処分も追い打ちをかけている。同処分で道場や事務所など施設の利用を制限したことで「信者同士の連携が取れなくなった」(同庁担当者)といい、入信者も年間数人にまで減った。
同庁幹部は「(3団体は)種火のように、将来事件をまた起こすかもしれないという危険な要素を持っている。引き続き立ち入り検査などの観察処分を徹底する必要がある」と強調した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025031900780&g=soc
*1:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180706/1530842425 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180706/1530848597 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180707/1530924896 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180727/1532700993
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180306/1520315595 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/03/22/094735