式場邸(メモ)

『ふれあい毎日』(東葛毎日新聞社)2023年11月1日の記事から;


登録有形文化財
式場隆三郎家住宅」に登録プレート授与 
市川市


文化審議会において2021年、国登録有形文化財に指定された式場隆三郎家住宅*1市川市国府台)。市内では18番目の指定。市川市から先月26日、登録プレートが授与された。式場家側からは式場病院*2の式場隆史院長、同市の田中甲市長が出席。
式場隆三郎氏(1896から1965)は精神科医で、医療法人式場病院の創始者*3。医学だけでなく文学や芸術にも秀でて、多くの著書を著し、民藝運動の中心的人物。民藝の同人らへの深い理解と参画、幅広い分野で多大な功績を残している。
この住宅は1934年(83年に一部改修)に建設、設計は民藝運動の父で思想家の柳宗悦*4、陶芸家の濱田庄司*5。一部の設計を河井寛次郎*6が担った。東西の様式(洋風、和風、東洋風)が融合する意匠が色濃く、民藝の思想の粋を集めた貴重なもの。式場家によって大切に保全、継承され、現在も生活の場として機能している。一般には公開されていない。