キリから



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トチの実は、大きな目玉のような種が面白くて拾って遊びました。
実が落ちるころは、今でもお年寄りが拾い集めて帰りますが、山の生活を思い出して食べるのでしょうか。
「天に向かって屹立」は桐の花も、ですね。

栃(橡)はマロニエの近縁種で、マロニエは和名ではセイヨウトチノキと呼ばれるわけですね*1
「天に向かって屹立」する「桐の花」。まさに(足利家などの)桐の紋ですね。
さて、山口昌子氏の文章に、「シャンゼリゼ大通り(約二キロ)の街路樹は、凱旋門寄りの前半分はプラタナスだが、コンコルド広場寄りの後半分はマロニエだ」とある。思い出したのは、上海ではプラタナスは「法国梧桐」と呼ばれ、仏蘭西を象徴するものとされていることだ*2。因みに、「梧桐」と日本でいうところのキリ(白桐)は全く別の植物。さらに、Wikipediaによると、上海で「法国梧桐」と呼ばれているのはそもそも「英桐」と中国語で呼ぶべきものであって、「法桐」というのはまた別種であり、ヨーロッパ原産の「法桐」と北米原産の「美桐」の交配によって「英桐」が作りだされた*3
プラタナスの和名は「スズカケノキ」。プラタナス

外来種であり、和名はスズカケノキ。スズカケとは篠懸、もしくは鈴懸とも書き、山伏の装束のことである。大峰山の山伏が胸に装着する「結袈裟」につける球形の房(梵天という)に、本種の果実が似るところからきた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%82%B9
中国語(漢名)では「懸鈴木」。Wikipediaでは漢名の語源に言及していないが*4、日本語からの借用ということでよろしいか?