自然な環境

Keita Aimoto「日本の「ファクトチェック」認知度、アメリカや韓国を大きく下回る結果に。SNS特性の認知度も【情報通信白書】」https://www.huffingtonpost.jp/entry/fact-check_jp_64a3a617e4b0c7e9d8e92b9c


総務省の『情報通信白書』の話。
総務省では情報リテラシーに関する複数の国際比較調査を行っている。その結果、日本における「ファクトチェック」の認知度が低いことがわかった。「ファクトチェックの内容や意味を具体的に知っている」と答えた人は、日本では19.2%だが、他国では「アメリカが53.0%、韓国が44.6%、イギリスが34.9%、ドイツが26.0%、フランスが22.1%」だった。日本が低いというより、米韓が高いというべきなのだろうか。
「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」*1の認知についての調査;


SNSやプラットフォームで検索結果などが利用者に最適化(パーソナライズ)されていることを知っているか」と聞いたところ、日本で「よく知っている」と答えたのは12.5%だったが、アメリカは63.3%、ドイツは37.0%、中国は41.6%に上った。

また、「サービスの提供側が見てほしいアカウントやコンテンツが提示される場合がある」という問いでは、アメリカは46.5%、ドイツは25.4%、中国は33.9%が「よく知っている」と回答したのに対し、日本は9.8%にとどまった。

さらに、「SNSなどでは自分の考え方に近い意見や情報が表示されやすい」については、日本は9.6%しか「よく知っている」と回答しなかったが、アメリカは31.3%、ドイツは22.3%、中国は30.9%に上った。

この質問項目について、日本国内だけで見てみると、「よく知っている」と回答したのは20〜29歳が14.0%と最も高く、30〜39歳の11.0%、40〜49歳の10.0%、60歳以上の8.0%と続き、50〜59歳が4.0%と最も低くかった。

米国人や中国人は自らの情報環境が人為的に加工されたものであることを自覚している人が相対的に多いのに対し、日本人は自分は自然な環境に囲まれていると感じている傾向が強いということだろうか。