ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』*1は12月に読んだ本だけど、取り敢えず目次を書き出しておく;
ブレイディみかこさん、「カトリックの洗礼を受けてい」たんだ! この本の前提となる英国の教育制度について無知だったのだ。「息子」は「公立カトリック校」に通っていた(p.17)。このさりげない記述を読んだとき、一瞬、頭の中が白くなってしまった。私立ではなく「公立」。「公立カトリック校」! 英国は西班牙のようなカトリック国ではなく、国教も「英国国教会」だし! 英国では、公教育から宗教性を排除するのではなく、多様な宗教性を認めることによってバランスを取っているわけだ。「英国には公立でも英国国教会やカトリック、ユダヤ教、イスラム教などの宗教校がある」(ibiid.)。
はじめに
1 元底辺中学校への道
2 「glee/グリー」みたいな新学期
3 バッドでラップなクリスマス
4 スクール・ポリティクス
5 誰かの靴を履いてみること
6 プールサイドのあちら側とこちら側
7 ユニフォーム・ブギ
8 クールなのかジャパン
9 地雷だらけの多様性ゲーム
10 母ちゃんの国にて
11 未来は君らの手中
12 フォスター・チルドレンズ・ストーリー
13 いじめと皆勤賞のはざま
14 アイデンティティ熱のゆくえ
15 存在の耐えられない格差
16 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン
解説(日野剛広)