『東京新聞』の記事;
小林喜美子さん死去 強制不妊訴訟原告
2022年6月7日 07時18分
旧優生保護法(一九四八〜九六年)下で不妊手術を強いられたのは違憲だとして、国に損害賠償を求めて神戸地裁に提訴していた聴覚障害のある兵庫県明石市の小林喜美子(こばやしきみこ)さん(89)*1が四日に亡くなったことが、関係者への取材で分かった。
喜美子さんは夫宝二(たかじ)さん(90)らと共に二〇一八年九月、聴覚障害者として全国で初めて提訴した。支援団体関係者によると、喜美子さんには持病があり、五月下旬に体調が悪化し、今月四日午前に県内の病院で亡くなった。
訴状などによると、喜美子さんは一九六〇年ごろ妊娠が判明し、中絶手術と不妊手術を受けさせられた。昨年八月の神戸地裁判決は旧法を違憲と判断したが、喜美子さんら原告五人の賠償請求は棄却。全員が大阪高裁に控訴していた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/181988