判決

承前*1

生田綾「伊藤詩織さんを「偽名」とツイート、元東大特任准教授・大澤昇平さんに賠償命令【UPDATE】」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60e2a42be4b094dd268d1efe


曰く、


ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元東京大学大学院特任准教授の大澤昇平さんに対し、虚偽の内容のツイートで名誉を毀損されたとして慰謝料など110万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が7月5日、東京地裁であった。藤澤裕介裁判長は大澤さんに対し、慰謝料など33万円の支払いと投稿の削除を命じた。

伊藤さんは自身に対する誹謗中傷ツイートをめぐり複数の投稿者を提訴しており、判決が出るのは初めてとなる。


東京地裁はツイートについて、伊藤詩織さんに対する「違法な名誉毀損行為に当たる」と指摘。伊藤さんに与えた精神的苦痛は「軽視できない」として、慰謝料などの支払いを命じた。


判決文によると、大澤さんは、同姓同名の名前はTwitter上に多数存在するため、投稿は伊藤詩織さんに言及したものと認識されないなどと主張していた。

東京地裁は、伊藤詩織さんが実名を明らかにして性被害を訴え、社会に発信していることなどから、「ツイートが『伊藤詩織』という人物の中でも原告を名指しするものであることは明らかである」と指摘。

投稿によって、「原告が多額の負債を抱え、経済的に破綻して破産手続開始決定を受けるに至ったかのような印象を与える」として、「原告の社会的評価を低下させると認められる」と判断。伊藤さん側の主張を支持した。

その上で、「本件ツイートは、原告に対する違法な名誉毀損行為に当たる」として、「原告に与えた精神的苦痛は軽視できないもので、原告に対する慰謝料の額は30万円が相当である」とした。さらに、弁護士費用を3万円と算定し、大澤さんに対し計33万円の支払いを命じた。

また、「原告の名誉権を侵害し続けている」として、ツイートの削除を命じた。