『日刊スポーツ』の記事；
関西では「回転焼き」ということを初めて知った。勿論、「甘太郎」というのは見たことがある。或る年齢よりも上の千葉人はみんな知っているんじゃないか？ 思うに、「甘太郎」というのはチェーンもしくはフランチャイズの名前であって、一般には「今川焼き」と呼ばれているのだと、これまで思ってきた。戦後日本文学に親しい人だと、「今川焼き」といえば、深沢七郎*1という作家を先ず連想する筈。
朝ドラ「カムカム」回転焼きであさイチ盛り上がり、「甘太郎」の呼び方も
1/26(水) 9:17配信
日刊スポーツ
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」（月～土曜午前8時）の第60話が26日に放送された。朝の情報番組「あさイチ」MC陣も朝ドラ受けした。
この日のあらすじは、るい（深津絵里）はクリーニング店の平助（村田雄浩）と和子（濱田マリ）の元を離れ、錠一郎（オダギリジョー）と一緒に、心機一転、京都で暮らすことを決意した。大阪をたつ前に、2人は婚姻届を出した。
るいは錠一郎と一緒に、京都でお茶のお師匠さんをしているベリーこと野田一子（市川実日子）を訪ねたが、何をして暮らしていくか決まらなかった。そんな時、北野天満宮の縁日でたち並ぶ出店の間を歩いていたるいは「回転焼き」を見つける。そして錠一郎と回転焼き屋さんを始めることを決める。るいは幼き日に母安子（上白石萌音）と一緒におはぎを作った記憶をたどる。安子と2人で唱えた「おいしゅうなれ」という言葉を口にして小豆を煮る。回転焼きの試作品を2人で食べて「おいしい」と話す。るいはあんこを作るようになって、安子のことを頻繁に思い出すようになっていた。
「あさイチ」では、この日出てきた「回転焼き」が、地域によって呼び方が違うことで盛り上がった。一般的に小麦粉でつくった皮に餡（あん）を挟む食べ物。福岡県出身の博多大吉は「僕らは回転饅頭と言っていた」と話した。この日のゲストはマラソン解説者の増田明美さんだったが「（千葉県）成田の方では甘太郎って言ってた」と語った。「あと大判焼きとか今川焼きだけど、甘太郎…」と鈴木奈穂子アナウンサーは紹介。大吉は「第4の勢力、甘太郎です」。幅広い回転焼きの食文化に大吉は「お茶の間もこの話題で持ち切りだと思いますけど」と話した。
あさイチには「回転焼き」の呼び方をめぐり100件以上のたよりが寄せられるなど、放送中から反響を呼んだ。岡山では「ふうまん」、広島では「二重焼き」、北海道では「おやき」などとするたよりが寄せられた。
「カムカムエヴリバディ」は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1eed5a05f913efa901146279b137cf0cc844f313
ところで、「回転焼き」の「甘太郎」って今も存在するのだろうか？ 「甘太郎」でネット検索してみても、ヒットするのは居酒屋チェーン*2ばっかりなのだった。浅草の老舗のお好み焼き屋は「染太郎」*3。
ところで、「回転焼き」或いは「今川焼き」と「大判焼き」は形が違うと思う。前者は円形、後者は楕円形（小判形）。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131127/1385521304 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/21/005852
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170301/1488386619
*3:See eg. 「文豪に愛された古民家のお店、浅草の染太郎でお好み焼きを！」https://asakusakanko.com/sometaro/
