糖類の上という方曰く、
10年以上前からずっと気になっている画題。
— 糖類の上 (@tinouye) 2022年1月21日
赤ん坊をこういう産着でぐるぐる巻にしている絵は山程あるけれど、ネコに同様の着せ方をして餌(たいていおかゆ)を与える絵が何点もあるのは、どういう寓意や比喩があるのかと思うのだけど、どなたか知っている人おしえてほしい。 pic.twitter.com/ZIBKGcQ4RD
さらにいえば、この3点の絵画のようにほぼ同じ構図でいくつも、ぐるぐる巻のネコにおかゆを与える絵が描かれているということは、みんながわかる意味があったんだと思うんだけど、なんなんだろう?? pic.twitter.com/d7KYUqwOc2
— 糖類の上 (@tinouye) 2022年1月21日
さらにぐるぐる巻のネコに餌を与える絵を追加しておきますね。
— 糖類の上 (@tinouye) 2022年1月22日
興味ある人は見ておいてください。(これくらい時間を経て文化的波及(変化しつつ)した画題なんだなぁってことで、、 pic.twitter.com/k9QR6li34q
これに対して、貝原伴寛氏*1、
フランス語で《Éducation du chat》と(猫の養育)呼ばれる画題。博論で扱う予定ですが、バロック期には「無意味な事」と「人間と動物の地位交換」の両方を含意する滑稽画だったと思っています。18世紀にはペット猫批判として意味付けされるようになりました(餌付けする側が民衆から貴族に変わる!) https://t.co/I6ZRisYQ3d
— 貝原伴寛 (@historiogriffe) 2022年1月21日
ただ実際の作例を見ると、バロック期の絵でも色々な社会層が出てくるし、猫がかわいい、という気持ちを少なからず汲んだ側面もあったはずなので、美術史の解釈は難しいなあ、と思わされるところです。勉強します!
— 貝原伴寛 (@historiogriffe) 2022年1月21日
ひとつ言えそうなのは、マルグリット・ジェラール(1761-1837)あたりが表象の転機になっていそうだということ。19世紀初頭のこの絵だと、猫は布に巻かれず自由で、しかもおとなしく皿から食べるようになる。力による強制から躾による文明化へ…という解釈ができるかな、と考え中です。 pic.twitter.com/YkKOzD9WRU
— 貝原伴寛 (@historiogriffe) 2022年1月21日
また、白沢達生氏;
“In England, we have some curious woodcuts about "O Rare Show, or the Fumblers Club". Apparently a fumbler is an impotent man; the woman takes a cat instead, and people bring birthday presents for the cat as if it was a baby”
— 白沢達生@となりにある古楽 (@t_shirasawa) 2022年1月21日
ここ既にご存知な気しつつ…https://t.co/6CzyYNnx8r pic.twitter.com/HOeQqenLe3
ロバート・ダーントンの『猫の大虐殺』*2の歴史的前提ということになるのか。