６月に或る「南アジア」系のムスリム女性が東京都内の公園で娘を遊ばせていたら、いきなり日本人らしき男に絡まれ、さらに現場に来た警官にも不当な仕打ちを受け、あろうことか、自らの個人情報を絡んできた男に晒すことを強要され、３歳の娘まで不当な取り調べを受けたという事件があった；
國崎万智「「日本語しゃべれねえのか」ムスリム母子に違法聴取か「同意なく住所を漏らされた」と訴え。警視庁は回答せず」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60ecfa32e4b022142cf0e410
望月衣塑子*1「見知らぬ男性に公園で詰め寄られ、警察は3歳長女を1人だけで聴取…南アジア出身の母親「あまりにひどい」」https://www.tokyo-np.co.jp/article/129485
國崎万智「「警察官に同意なく住所を漏らされた」南アジア出身の女性、東京都を提訴へ。「人種差別」と訴え」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_613f2e21e4b0628d095de3e3
國崎万智「3歳児ひとりを警察官らが個室で聴取。南アジア出身の女性が東京都を提訴、「人種差別意識が根底に」」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6149a011e4b0efa77f847126
警察の対応の酷さ、差別性がクローズ・アップされているわけだが、ずっと気になっていたことがある。この女性に絡んだ男のこと。西山温子弁護士が事件のディテイルについて連続ツィートしているので、それを示すことにする；
(続)南アジア出身のイスラム教を信仰する女性と、3歳の娘さんは公園で遊んでいただけでした。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
突然娘さんが子どもを蹴った等と男性に言いがかりをつけられ、差別的な発言、暴行を受けました。
被害者は彼女達だったはずですが、公園にやってきた警察は、彼女達の言い分はまったく聞かずに(続く)
娘さんに「どうせお前が蹴ったんだろう」と言って決めつけました。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
通報した男は、差別的な言葉を言い続けて、煙草の煙を彼女の顔に吹きかけたりしました。
その場には6人もの警察官がいましたが、誰もその男の言動をたしなめることさえしませんでした。(続く)
警察が来てから2時間近く経過、3歳の娘さんはお昼ご飯も食べていませんでした。彼女は家に帰りたいと言いましたが許されず、
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
なぜか、2人で警察車両で最寄りの警察署に連れて行かれました。
任意同行？ついていかなければよかった？
恐怖、混乱、彼女に拒否することなどできませんでした。(続く)
https://twitter.com/NishiyamaAtsuko/status/1412069588141961219:em,bed
事情聴取と言っても、日本人男性の言い分が正しい前提で、認めるように迫るだけ。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
彼女は公園でずっと娘さんを見ていたので、娘さんは蹴っていないと繰り返し言いましたが、彼女達の言い分は無視されました。
事実上の取り調べは、2時間超に及びました。
異常という他ありません。
時間の長さだけではありません。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
担当警官は、途中で彼女に部屋を出て行くように指示し、わずか3歳の娘さんを母親から引き離し、複数の警官で取り囲みました。
どんなに怖かったか。
娘さんには、今も心的外傷エピソードによる諸症状が出ています。
交番の警察官をみても怯えるそうです(続く)
親子は、事情聴取の間、トイレにも行かせてもらえませんでした。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
娘さんはオムツをしていたので、オムツをかえさせて欲しいと言ったのですが、許されませんでした。
娘さんはお腹をすかせ、オムツも替えてもらえず、おびえていて、疲れ切っていました。
警官たちは、それを無視しました。(続く)
一体警官たちは、何の目的で彼女達を拘束し、圧迫し続けたのでしょうか。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
3歳児が同じ幼児を蹴ったかどうか
で、公園からなら4時間超の拘束です。
防犯カメラなど、客観的な証拠は何もありません。
現場で蹴られたという子どもの怪我の確認もされていません。
(続く)
https://twitter.com/NishiyamaAtsuko/status/1412069596455047175:em,bed
差別的で敵対的な態度で、自分を危険に晒した人間に、重要な個人情報のほとんど全て握られることが、どれだけ恐ろしいことか。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年7月5日
私が相手方の個人情報の開示を求めた時、警官は、本人の同意がないので開示できない、と言いました。
普通そうですよね
なんで警察は、片方だけに提供したんでしょうか？
この男は、複数の警察官の面前で「差別的な言葉を言い続けて、煙草の煙を彼女の顔に吹きかけたりし」た。このことから、こいつはまともじゃない、やっちゃんなのか半グレなのか知らないけれど、とにかくカタギじゃないな、と思った。さらに、
お母さんが日本語できないのに、どうして相手男性の言うことが分かったのか、という疑問も見かけます。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年9月23日
相手の男性から携帯電話を奪われたり、大きな声でなじられていたお母さんが危険だと思って助けに入って下さった方がいて、その方が英語が話せたので、彼女に英語で通訳してくれたからです。
そして、後日弁護団がその方に事情を聴き、相手男性が、酷く差別的な言動をとっていたことを話して下さったのです。
— Atsuko Nishiyama (@NishiyamaAtsuko) 2021年9月23日
私物（ケータイ）の強奪までやっている！ 母親ではなくてこの男の方こそ、警察にしょっ引かれてもおかしくない事情があったわけだ。そもそも普通公演は禁煙の筈だぞ。にもかかわらず、何のお咎めも受けず、女性の個人情報までゲットしている！ 記者にとっては、こっちの方が美味しいネタの匂いがぷんぷんしているのではないのか？
