東京湾でも

NHK(松山)の報道*1


宇和島市沿岸で猛毒ヒョウモンダコ 注意呼びかけ
05月19日 18時42分


宇和島市の沿岸で、猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」が見つかり、県*2は、見つけても触らないよう注意を呼びかけています。

県によりますと、19日午前、宇和島市遊子の真珠の養殖用のいかだで、漁業者がヒョウモンダコのようなタコを見つけ、県の水産研究センターがヒョウモンダコと確認しました。
ヒョウモンダコは青いリング模様がある大きさ10センチほどのタコで、フグと同じ猛毒を持ち、かまれたり、食べたりすると呼吸困難や心肺停止を引き起こして、死ぬこともあります。
暖かい海の岩礁サンゴ礁に生息していますが、最近では宇和海でも発見報告が増えているということです。
県はヒョウモンダコのようなタコを見かけたら、絶対に触ったり食べたりせず、もし、かまれた場合は救急車を呼ぶなどしてすぐに治療を受けるよう注意を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210519/8000009637.html

10年前は、豹紋蛸が九州の天草に現れただけでもニュースになったけれど*3、2019年には、東京湾(横須賀)でも発見されているのだった*4
「フグと同じ猛毒」というのはテトロドトキシン*5のこと。
さて、宇和島ヒョウモンダコ、妖しい美しさということでは、平坂寛「ヒョウモンダコを食べてみたけどパッとしなかったから真似しないでね」という記事*6に出てくる沖縄のヒョウモンダコには敵わないと思った。ところで、この記事、まさに閲読注意の記事なのだけど、この記事が発表された後の2018年に、ヒョウモンダコの唾液腺だけでなく表皮や筋肉にもテトロドトキシンが存在することが確認されている*7。また、ヒョウモンダコも河豚と同様にテトロドトキシンを餌から取り込んで蓄積するようなので、無毒の餌を与えることによって無毒のヒョウモンダコを養殖することは可能なのでは?