宇佐から中津へ

承前*1

1年前のニュースの続き。「宇佐神宮」の宮司選任問題は裁判で争われることに。
『朝日』の記事;


宇佐神宮宮司世襲」先々代の長女が提訴 大分

2010年3月24日17時30分



 全国八幡宮の総本社、宇佐神宮大分県宇佐市)の宮司職をめぐる騒動で、「宮司は到津(いとうづ)家の世襲」と主張する先々代宮司(故人)の長女、到津克子(よしこ)権宮司(41)が、同神宮と穴井伸久・現宮司を相手取り、宮司の地位不存在確認を求める訴訟を大分地裁中津支部に起こした。訴えは3月4日付。世襲をめぐる争いは法廷の場に移ることになった。

 訴状によると、2008年7月、同神宮の先代宮司は病気のため退職するとともに到津氏を後任に推薦し、責任役員会で到津氏は宮司に選任された。だが、神社本庁(東京)に具申したところ「経験不足」として認められず、09年2月に穴井氏が特任宮司として任命された。

 これについて到津氏は「当方は神宮の規則手続きにのっとり、選任された」とし、神社本庁が穴井氏を特任したのは神社本庁規則や宗教法人法などに違反し、無効だと主張している。

 訴えでは、到津家は南北朝時代には宮成家と二家で宮司を務めたが、宮成家の後継者がいなくなってからは基本的に到津家が世襲してきたという事情もあげている。

 宇佐神宮の穴井宮司は「神社としてあってはならないこと。突然のことで困惑している。宮司の任命権は神社本庁にあるので本庁と相談して対応したい」と話している。

 世襲をめぐる争いで、到津家側と支持する同神宮役員は穴井氏が宮司についたことで09年2月、神社本庁に脱退届を出したほか、同年3月の例大祭では本殿で座る宮司の席をめぐって双方が押し問答する事態も起きている。

 宇佐神宮は725年の創建とされ、皇室にとっては伊勢神宮に次いで格式が高いとされる。本殿は国宝指定。
http://www.asahi.com/national/update/0324/SEB201003240005.html