On Behalf of the author

「おい内田樹、読売新聞の部数が1400万部を数えたことなど一度もないぞ。あんたは「歴史修正主義者」か(怒)」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2020/07/28/235031


拙エントリー*1で言及した内田樹「ネット上の発言の劣化について」*2についての指摘。



かつてマスメディアが言論の場を実効支配していた時代があった。
讀賣新聞1400万部、朝日新聞800万部、「紅白歌合戦」の視聴率が80%だった時代の話である。

 そんな時代が存在した事実はない。

 読売新聞の公称部数が1000万部を超えたことはあるが、私の記憶では1400万部はおろか、1100万部を超えたこともなかったはずだ。Wikipediaを参照したところ、その通りだった。


また、紅白歌合戦の視聴率が80%を超えたことなんか、私が中学に上がってからは一度もなかったはずだと思ったのだが、やはりそうだった。

紅白・視聴率の変遷*3

 上記サイトを参照すると、紅白歌合戦の視聴率が80%を超えたのは1972年が最後で、読売新聞の部数が1000万部を超えた1994年以降では、紅白の視聴率は70%を超えたこともない。

ご指摘、著者に代わって感謝いたします。まことにありがとうございました&申し訳ございませんでした。
教訓。ポジティヴにせよネガティヴにせよ、ファクト・チェック抜きで内田樹氏の文章を引用してはならない。
ところで、谷崎潤一郎筒井康隆の件*4については、事実としてではなく仮定の話として言及されているので、文章への批判としてはちょっと外しているのではないかと思った。