5月28日。
「JR船橋市市場町アパート」。船橋市市場1丁目。
吉本ばななの小説『ふなふな船橋』*1の主人公は船橋の「海老川沿いの、バブルの時代に建てられたマンションの3LDKの一室」に住んでいる(p.26)。私は高校の3年間、ほぼ毎日、この海老川の周辺にいたのだった。ばななの小説を読んで、何だか自分の知っている「海老川沿い」とはちょっと違ってるぽいという印象をもった。それで、緊急事態も終わりに近づいたある日、「海老川沿い」を歩いてみることにした。
海老川沿いには国鉄の広大な社宅があった。学校の帰りはこの国鉄社宅の中を突っ切って、船橋駅方面に向かうのが通例だった。また、高校にも、この社宅から通っていた、国鉄労働者の子どもが何人かはいた。海老川の岸に沿って、典型的な団地スタイルの建物が見えてきて、あの国鉄の社宅まだ存在しているんだ! と軽く驚いた。遠くから見ると、あまり古びていないというか、40年位以上前とあまり変わっていない。しかし、近づいてみると、草は茫々、人が生活している気配は全然しない。また、建物だけでなく、敷地そのものも封鎖されて、立ち入ることができなくなっている。廃墟になったのは何時ごろなのだろうか。壁には「JR」という字があった。ということは、国鉄が民営化されても、しばらくは社宅として機能していたということだろうか。何となく感傷的な気分になった。
- 作者:吉本ばなな
- 発売日: 2018/03/07
- メディア: 文庫
追記
See also
エムケイ「船橋市地方卸売市場/JR船橋市市場町社宅」https://junkissa.jp/blog-entry-931.html
JR船橋市市場町社宅 現在の状況です マンション建てないかな?JR船橋市市場町社宅 現在の状況です マンション建てないかな」http://blog.livedoor.jp/papari-666/archives/11065152.html
オノーちゃん@ガチャガチャ亭日乗「JR 船橋市市場町社宅」https://ameblo.jp/gachagacha1965/entry-12037008223.html
よんなん「「官舎」のまち船橋」http://yonnan.sakura.ne.jp/cgi-bin/sb/log/eid1666.html
*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/04/29/105335
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080901/1220239787 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090201/1233418133 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090325/1237951018 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131002/1380739919 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150114/1421207636 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160122/1453439588 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180430/1525113344 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180517/1526568933 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180518/1526602981 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180526/1527348853 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180920/1537407802