『ナリナリドットコム』の記事;
「渋谷」か。地方都市の改造車ばりばりのヤンキーとかにインタヴューすれば違う結果が出たかもしれない。或いは、デコトラの人たちとか。
不人気“宮型霊柩車”に大反響、存在知らない若い世代の登場に衝撃走る。2016/01/22 04:35 Written by Narinari.com編集部
豪華な装飾が施された“宮型霊柩車”が、1月21日夜から22日未明にかけて、Twitter界隈で大きな話題を呼んだ。
これは1月21日に、情報番組「所さん!大変ですよ」(NHK)の特集「あの高級車が一万円で買える!? 一体なぜ?」が放送されたため。同番組では、もともと2000万円はするという高級車である“宮型霊柩車”が、1万円で販売されているとの情報から、昨今、「死を連想させる」との高齢地域住民の反対で“宮型霊柩車”の乗り入れを禁止している火葬場が増えていること(※全国150以上の自治体)、日本では台数が激減している一方、大相撲のモンゴル出身力士が話題にしたことがきっかけで、モンゴルでは「走る寺」と大人気となっていることなどが紹介された。
そして、“宮型霊柩車”を見たことがない若者が増えていると、東京・渋谷で街頭インタビューを敢行。写真を見せ、「何のための車だと思う?」と質問したところ、若い女性たちが「なんだろう、お金持ちの人の車かな」「郷ひろみとか(乗っていそう)」「(何に使われてそう?)お祭りとか」と回答するシーンも放送された。
かつては葬儀の場では当たり前のように目にしていた“宮型霊柩車”。しかし、最近は街でも見かけなくなったと感じていた人は多いようで、「そういえば『赤い霊柩車』のオープニング以外では見ないな」「見かけないのは嫌う人がいるからなのか」「見かけたら親指隠せって言われて育ったけど、確かに最近親指隠した記憶がない」などの声が続々。
また、「え、今の子って宮型霊柩車知らないの」「宮型霊柩車知らない人いるんか…」「嘘だろ…実物見たことなくても存在はわかるだろ」「郷ひろみは乗ってません」といった若者の反応に衝撃を受ける人、「モンゴル伝道に力士が関わってるのが面白い」「どこにどんなニーズがあるのか分からないもんだ」と新鮮な驚きを受けた人など、いろいろな角度から今回の特集は反響を呼んでいる。
http://www.narinari.com/Nd/20160135765.html
「宮型霊柩車」の衰退については、「最近見かけなくなった「宮型霊柩車」どこへ行った?」という『東スポ』の記事がさらに詳しいのだが*1、もしかしたらその発端は平成の始まりというか昭和の終わりにあったのかも知れない。昭和天皇が死んだとき、その遺体はデコレーションを排したアメリカン・スタイルの霊柩車で運ばれた。それを採り上げて、これからアメリカン・スタイルの霊柩車が流行るんじゃないかと言う人がいた。たしか、『霊柩車の誕生』の著者である井上章一氏だったと思う。何故天皇は「宮型」に乗らなかったのか。政教分離の建前から言ってまずいだろうとか、あの神仏習合なノリは国家神道の美学にそぐわないからだろうとか、そういうことも言われていた。
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