同姓同名とか

先ず、石井光三氏の死について。
『朝日』の記事;


石井光三さん死去 コント赤信号磯野貴理子さん育てる

2015年1月13日13時46分


 石井光三さん(いしい・みつぞう=石井光三オフィス会長)が6日、胆管がんで死去、83歳。通夜と葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻秀子(ひでこ)さん。「お別れの会」については未定。

 子役として活躍。46年に東横映画京都第1期ニューフェースに選ばれる。63年に松竹芸能入社。83年に石井光三オフィスを設立し、06年に会長に就任。「コント赤信号」や磯野貴理子さんらを育てた。「オレたちひょうきん族」「ルックルックこんにちは」などのテレビ番組にも出演した。
http://www.asahi.com/articles/ASH1F46QKH1FUCLV004.html

ひょうきん族』も今の若者にとっては(現在に属さないという意味での)歴史的存在になっているのかと、爺的な感慨に耽ってしまった。ところで、石井氏は8歳で子役としてデビューして以来、20年以上に亙って映画俳優としてのキャリアを積んでいたわけだが、Wikipedia項目で「出演番組」として言及されているのは〈再デビュー〉後のものばかりで、若き日の出演映画などは全然わからない状態になっている。
石井さんは享年83歳だったわけだが、最近83歳の人がよく死ぬなと思った。女優のアニタ・エクバーグも83歳*1、英国の脚本家ブライアン・クレメンスも83歳*2。83歳の方、或いは83歳が身内にいらっしゃる方は特に注意なさった方がいい。

山根弘氏死去 元新歌舞伎座会長、山根成之松竹取締役の父

京都新聞 1月13日(火)22時5分配信


 山根 弘氏(やまね・ひろし=元新歌舞伎座会長、山根成之松竹取締役の父)12月26日午前7時4分、老衰のため京都市中京区の病院で死去。83歳。京都市出身。自宅は非公表。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男成之(しげゆき)氏。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150113-00000024-kyt-l26

この方も83歳なのだが、吃驚したのは「喪主」たる「長男」の「山根成之」という名前。昔、松竹に山根成之という映画監督がいたのだ*3。例えば(郷ひろみが出た)『さらば夏の光よ』とかで有名な。一瞬、監督から管理職に転じて、松竹の「取締役」になったのかと思ってしまった。勿論、これが勘違いであるということはいうまでもない。映画監督の「山根成之」さんは1991年に55歳で若死にしていたのだった*4。今もし生きていれば、山根弘氏とほぼ同じくらい。でも、同じ会社だよ。2人の「山根成之」は社内で、業務上の会話を交わした可能性もある。さて、『時事通信』の記事;

女優の魚住純子さん死去

時事通信 1月13日(火)18時16分配信


 魚住 純子さん(うおずみ・じゅんこ=女優)13日午前9時20分、肺炎のため東京都板橋区の病院で死去、81歳。東京都出身。葬儀は家族で行う。後日お別れの会を開く予定。
 「水色のワルツ」「ひめゆりの塔」をはじめ数多くの映画に出演。NHK銀河テレビ小説などドラマでも活躍した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150113-00000107-jij-soci

こちらは83ではなく81でしたけれど。ここでいう『ひめゆりの塔』というのは1953年のヴァージョン*5。1983年に栗原小巻主演で今井正が自らリメイクしている*6魚住純子さんについては、ネット上の情報が極度に不足していて、Wikipediaの項目も立っていない。偶々詳しいフィルモグラフィを見つけたのだが、何故か知らないけれど、『ひめゆりの塔』が抜けていた*7
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