朱に交わっても赤くならず

テレ朝の報道;


「年金に不満あった」70代男が厚労省看板に赤い墨汁[2020/03/24 17:22]


 男は「年金に不満があった」と話していたということです。

 警視庁によりますと、24日午後1時半すぎ、厚生労働省の関係者から「看板に液体を掛けられた」などと110番通報がありました。70代の男が突然、正面玄関付近にある看板に赤い墨汁を掛けたということです。男は駆け付けた警察官に軽犯罪法違反の疑いで逮捕されました。「年金に不満があった」などと話していたということです。20日にも厚労省総務省に黒い墨汁が掛けられる事件が起きていて、警視庁はこの男の犯行とみて調べています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000179890.html

流石忠犬というべきか、こういう事案においては警察の仕事は速い。ところで、「赤い墨汁」じゃねぇよ。朱色。英語でもredではなくてvermilion。まあ、オレンジもピンクも臙脂もアカだというなら「赤」でもいいのかも知れないけれど。朱筆とか朱を入れるという慣用語句もある筈だ。「赤い墨汁」に朱を入れろと言いたいのだけど、幼時からベネッセの薫陶を受けた人にとっては、訂正するのは「朱筆」ではなく「赤ペン」なのだろう。「赤ペン先生」はいても朱ペン先生はいない。そうだったら、「赤い墨汁」と表現するのもわからないではない。そういえば、青春や白秋はともかくとして、朱夏も玄冬も変換候補に出てこない。gentouと入力しても、候補として出てくるのは幻の冬の出版社のみ。四季の崩壊。