恋する警官たち

気が滅入るニュースが多い中で、こういうニュースを読むと、何だか楽しくなる。
(少し前の)MHKの報道;


皇宮警察 未成年の護衛官と幹部が繰り返し飲酒 30人前後処分へ
2020年3月10日 1時17分


皇室の護衛や皇居の警備を担う皇宮警察本部で、警察学校の校長らが懇親会などの席で未成年の護衛官らと繰り返し飲酒していたことが明らかになり、校長をはじめ関係した幹部や護衛官ら30人前後が近く処分されることがわかりました。

皇居にある皇宮警察学校は、採用されたばかりの護衛官が皇室の護衛や皇居の警備を担ううえで必要となる知識を学んだり訓練を受けたりする組織で、毎年、高卒で採用された未成年の護衛官も入校しています。

関係者によりますと、去年6月、実習先だった栃木県の那須御用邸の敷地内にある施設で行われた懇親会など、この1年間、校長や教官、それに新任の護衛官らが同席する場で未成年による飲酒が繰り返されていたということです。

那須では男女4人の護衛官が、酒を飲んだあとみだらな行為に及んでいたこともわかったということです。

皇宮警察本部はことし1月、内部からの指摘をきっかけに調査を始め、関係した幹部や護衛官などから聞き取りを行うなどしてこうした事実を把握し、近く警察庁とともに、校長や教頭、教官、それに酒を飲んだ未成年の護衛官ら合わせて30人前後を処分する方針です。

また皇宮警察本部では、天皇ご一家の護衛にあたる男性護衛官が先月、スキーの訓練のため新潟県に出張していた際、宿泊先で入浴中の同僚の女性護衛官をのぞき見していたこともわかりました。

宿泊先の関係者が気付いて発覚したということで、皇宮警察本部はこの男性護衛官についても処分する方針です。

「高い規範意識求められる皇宮警察 残念でならない」
皇宮警察本部の護衛官の1人は「皇室をお守りする皇宮警察には極めて高い規範意識が求められるのが当然だ。この1年、皇位継承に伴う一連の儀式などの重要な任務に組織一丸となってあたってきただけに、このような事案が相次いだことは残念でならない」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322141000.html

また、関西でも。
朝日新聞』の記事;

夜の交番、勤務の警官同士で性行為 尼崎東署の2人処分
2020年3月19日 14時00分


 兵庫県警尼崎東署の男女2人の警察官が昨年12月~今年2月、夜間勤務中に交番で性行為をしていたとして、同県警が2人を19日付で処分したことが関係者への取材でわかった。ほかの警察官が上司に相談して判明。2人は事実関係を認めているという。

 県警関係者によると、2人は30代の男性巡査部長と、20代の女性巡査。夜間勤務中、他の署員がいない管内の交番休憩室で複数回、性行為をしたという。県警の業務への支障はなかったとされる。

 既婚の男性巡査部長が、部下で独身の女性巡査を誘っていたといい、県警は信用失墜行為として、19日付で男性巡査部長を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分に、女性巡査を本部長訓戒にした。
https://www.asahi.com/articles/ASN3M4GB0N3LPIHB01P.html

新型コロナウィルスの経済的な帰結は色々と予測が立てられているけれど、もう一つ見逃してはならないのが人口学的帰結だと思う。他人との空間的距離が強調され、「濃密」な身体的接触が忌避されている現状を考えれば、今年後半に出来するのは出生数の大幅な低下、少子化の深刻化だろう。そういう中で、警察官が率先してセックスするのを咎めなくてもいいだろう。そもそも警察の「信用」は交番でのセックスとは関係ないだろう。
皇宮警察」ということで思い出したのだけど、承久の乱に巻き込まれて佐渡に配流された順徳院は『禁秘抄』を書き、その中で「好色の道」を天皇にとって必須の藝能の一つに挙げていたのだった(Eg. 吉田孝*1『歴史の中の天皇』、pp.122-124)。
歴史のなかの天皇 (岩波新書)

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  • 作者:吉田 孝
  • 発売日: 2006/01/20
  • メディア: 新書