「ところざわサクラタウン」

『読売新聞』の記事;


アニメやホテルに神社までも…所沢に来年、角川が「聖地」
2019/11/05 19:20


 出版大手の「KADOKAWA」と公益財団法人角川文化振興財団は、埼玉県所沢市東所沢和田で建設を進めている「ところざわサクラタウン」の概要を発表した。施設全体のオープンを来年7月17日とし、美術館、博物館、図書館の機能を兼ね備えた複合施設や、アニメ観賞ができるホテルを開設する。

 10月31日に東京都内で行われた事業発表会で施設の概要などを公表した。一般客が来場して楽しめる施設のうち、拠点となるのは「角川武蔵野ミュージアム」で、複合文化ミュージアムと位置づけている。新国立競技場の設計も手がけた建築家・隈研吾*1による設計で、5階建ての建物は岩を多角形に組み合わせたような外観。中には高さ約8メートルの巨大本棚に囲まれた「本棚劇場」や「マンガ・ラノベ図書館」、アニメを文化と捉えて紹介する「EJアニメミュージアム」などが設けられる。

 室内でアニメ観賞が楽しめる「EJアニメホテル」は全33室で建設。また、この地をアニメの聖地などとして来場する人たちに向け、「武蔵野坐令和神社むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ」と名付けた神社も新設する。

 来年6月6日に角川武蔵野ミュージアムがプレオープンするのを手始めに、各施設が順次開業していく。KADOKAWAの書籍製造工場や事務所機能も随時移転し、2021年4月には全面開業となる。同社などは開業後の来場者を、従業員と一般客を合わせて年間140万~180万人と見込んでいる。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20191105-OYT1T50114/

「武蔵野坐令和神社」の祭神は? 先日和光市に言及したときも感じたのだけど*2、埼玉県に属する和光や所沢を「武蔵野」だとする認識は持っていなかった。「武蔵野」というと、どうしても中央線沿線を中心とする東京都に属するエリアというイメージになる。しかし、これはおかしな話で、都道府県制度ができるまでは、現在の東京都と埼玉県(と神奈川県の一部)に当たる地域は一括して武蔵国だったからだ。そうすると、東京とか埼玉とかを超えて、武蔵野というのはどう定義されるべきか。宗教的に言えば、〈出雲〉の影響の強さということになるのだろう。原武史氏も指摘していたように、東京都と埼玉県は(島根県を除けば)氷川神社が全国で最も多い地域なのだった(Cf. 『〈出雲〉という思想』*3)。だから、「うるわしきやまと」も結構だけど、それ以上に〈出雲〉への敬意が必要なのではないかと思った。
<出雲>という思想 (講談社学術文庫)

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